これがドリフトだ JIエキスポ 日本人ドライバーも参加
自動車のドリフト技術を競う国際大会「アジア・ドリフティング・グランプリ(ADGP)」が17〜19日、中央ジャカルタ・クマヨランのジャカルタ国際展示場(JIエキスポ)西駐車場で行われた。地元選手のほか、日本のプロドライバー斎藤太吾さんとラビー西田さん、谷口敦史さんが出場した。
ドリフトは自動車のタイヤを意図的に横滑りさせ、高速で急コーナーを曲がる技術。ADGPではコース(約650メートル)を特設し、コーナーへの進入速度や角度、走りの迫力などを総合的に審査した。
18日の練習走行・予選では、泥だらけの滑りやすい路面でミスをして、コンクリート壁に激突する車両が続出。難しい路面状況の中、エンジン馬力を上げた改造車24台が、白いタイヤスモークを上げながらコースを駆け抜けた。
19日の決勝では、オーストラリア人ドライバーが優勝。日本人選手は車のトラブルなどで入賞できなかった。
インドネシアのチームから参加した谷口敦史さんは「初めて乗る車だったので、完璧に調節できなかった」と悔しさを口にした上で、「インドネシアではドリフトを練習する環境がなく、若手選手が育っていない。機会があればドリフト教室を開いてみたい」と語った。(平嶋健人、写真も)