【スナンスナン】洞窟のような隠れ家 韓国フュージョン料理 アラッソ
昼下がりの雨の中、渋滞するスディルマン通りから離れ、セノパティ通りへ向かった。行き先はジャカルタのフードブロガー界で話題となっているユニークな韓国料理レストラン「ARASSEO(アラッソ)」。うわさによると、アラッソは通常の韓国料理レストランと違うという。気になって訪ねてみた。
南ジャカルタ・スナヤンロータリーから東へ数分歩くと、灰色のレンガに覆われた平屋のビルが見えてくる。シンプルな店構えで目立たないが、前に広い駐車場がある。しかし、である。中に入ると、ちょっと驚かされる。
石畳の床と真っ白なフロント。奥に進むと、暗がりの中にバーエリアがあり、洞窟のような雰囲気だ。ダイニングエリアは白壁に囲まれ、天井にある大きな窓から自然光がたっぷり入る。心が落ち着くインテリアだ。
「自分自身は日本が好きだが、ジャカルタでは日本料理が多すぎるから、韓国料理を選んだ。最初は友人とのんびりソジュ(焼酎)を楽しめるバーにしたかったが、何か足りないと思って、レストランに変更した」とオーナーのカリナさん(27)が話す。
彼女はオーストラリア・メルボルンに留学中に知り合ったインドネシア人14人と共同で店を開くことを企画、15人がオーナーとなって今年2月、韓国フュージョン料理店となるアラッソをオープンした。「アラッソ」は韓国語で「分かった」という意味だ。メルボルンから帰国したのもみんなで事業を始めたいということがきっかけだった。
皆で考えたのが、ブレンドソジュ。焼酎初心者やお酒が苦手な人にもお勧め。ヤクルト、メロン、ハニーなど全部で6種類あり、強くなくて飲みやすい。いずれもピッチャー(22万ルピア)やグラス(9万5千ルピア)で注文できる。ブレンドのほか、普通のソジュ、日本酒、カクテル、ワインなどもある。
料理は韓国の伝統的なプルゴギやチャプチェのほか、目玉焼きやオムレツ付きの「オーマイギュー」(牛タン丼)が人気。タコスにキムチ、野菜、牛肉などがたっぷり入る「タコギ」というフュージョン料理など、多種多彩なメニューが並ぶ。確かに通常の韓国料理とは相当違う。
週末は混むことが多い。静かな雰囲気を望むなら、平日の午後がお勧め。(アリョ・テジョ、写真も)
Arasseo Soju Bar & Eatery
住所 Jl. Senopati no. 16 Jakarta Selatan
☎ 021・2751・0187
営業 午前11時〜午後11時(日〜木)、
午前11時〜翌午前0時(金・土)