盛り上がったコミックコン2015 クリエイターと交流 初開催で来場2万人
中央ジャカルタのジャカルタコンベンションセンターで14日に開幕したポップカルチャーの祭典「インドネシア・コミックコン(ICC)2015」が15日、閉幕した。初開催にもかかわらず来場者数は2日で2万人を超えた。ゲスト出演した特撮ヒーローの元祖「宇宙刑事ギャバン」主演の大葉健二さん登場で、盛り上がりは最高潮に。会場に「蒸着!」の声がこだました。
メーンステージや実演、出展ブースではトークショーやライブペイント、握手会を通し、国内外のスターや有名クリエイターとの交流を多くの人が楽んだ。最新映画の公開が来月に迫る「スターウォーズ」関連グッズも多く見られた。
来場者の注目を集めたのは特撮ヒーローの元祖「宇宙刑事ギャバン」主演の大葉さんのトークショー。戦闘スーツを着る際の「蒸着」ポーズ完成までに不採用となったものを振り付けを交えて解説し会場を沸かせた。アクション映画作成予定についての質問に「CGを使わず、本物のアクションを使った作品で手本を示したい」と意気込んだ。
アメリカンコミック「デアデビル」で作画などを担当したデビット・マックさんは実演ブースでファンと交流。同作のラフスケッチや携帯電話ケースにサインを描いた。
ブカシの会社員レザさん(19)はアニメ「まどかマギカ」の主人公まどかに扮してコスプレに参加。2012年の縁日祭や他のイベントと比べ「欧米のコスプレが多く感じた」と淡々と話した。
主催したリード・パノラマ・エグジビジョンのジェームス・ボエイ運営責任者は初開催について「アニメや漫画などのサブカルチャーが、アーティストによる実演、演奏で大衆に受け入れられた。ポップカルチャーへの転換点となったことが成功」と強調した。来年については「新旧の伝説的なヒーローを登場させたい」と語った。(中島昭浩、写真も)