ジュニア惜しくも準優勝 メジャー僅差の3位 イ・リトルリーグ
ジャカルタ近郊の少年野球チーム六組が参加し、二日に開幕した「インドネシア・リトルリーグ」(インドネシアリトルリーグ協会主催)が八日、中央ジャカルタ・スナヤンのブンカルノ・スポーツ・コンプレックス内の野球場で全日程を終え、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)リトルリーグ部の「メッツ・ジャパン」(メジャー=十一、十二歳)は三位、「ジャパン・ジャカルタ」(ジュニア=十三、十四歳)は準優勝だった。
ジャパン・ジャカルタの決勝戦の相手はガルーダB。佐々木浩志投手とキキ投手の両チームのエースが投げ合った。ともに優勝候補ということもあって、ガルーダBは総当たり戦の予選と決勝の二回ともキキ投手をぶつけてきた。予選では高身長から投げ下ろす直球、大きなカーブに悩まされ、三―六で敗れた。
だが、ガルーダBとの敗戦後は三連勝と波に乗り、公式戦慣れしていなかったチームは急速に固まってきた。再戦を前に「今度こそ勝とう」とチームが一丸になっていた。
八日昼の決勝戦は、一回途中から小雨が降り続ける中、強行された。グラウンド状態が悪く、球をつかむ手も滑る。ジャパン・ジャカルタの守備に乱れが出て、キキ投手を打ち崩せず、惜しくも一―八で試合を終えた。
ジャパン・ジャカルタの藤井威監督は「ジャパンは直前の練習で主力選手一人が骨折したことで戦力ダウンとなってしまい、ベンチ入りの十三人中、中学二年生四人・中学一年生九人という若い選手層での戦いだった。だが、選手たちは個々の役割をしっかりと理解し、試合ごとに組織力が上がってまとまっていった結果が、決勝進出・準優勝という結果につながった」と話した。
期間中は天候が不安定なせいで、スケジュールの遅延・変更も多くあり、中には、学校の授業終了後の夜十時からという過酷な試合もあった。「選手たちは週一回・四時間、スントゥールのグランドでやってきた練習の成果を、短期トーナメントでしっかり示した。選手たちの努力とチームとしての結束力には目に余るほどの成長を感じた」と藤井監督は力を込めた。
メッツ・ジャパンは総当たり戦の予選を三勝二敗の三位で終えた。ただ、二敗とも一―二、二―三と僅差の惜敗。どちらかを勝っていれば決勝戦出場も可能な好成績だった。