【スナンスナン】カラダが喜ぶ料理 有機野菜のワルン・クブンク
有機野菜が評判のインドネシア料理店「ワルン・クブンク」がリニューアルオープンしたと聞いてポンドックインダを訪れた。風通しが良く開放的なレストランに並んだ、安心安全でおいしい料理のひとつひとつに、オーナー夫妻のこだわりがたくさん詰まっていた。
改装で壁を白く塗り替えたばかりの明るい店内に入るとまず目に入るのが、屋台風のカウンター。ここでビュッフェ形式の新メニュー「アングリガン」を注文できる。野菜中心の日替わりメニューから5種類とオーガニックライスを盛り合わせ、ワンプレート(3万ルピア)で味わえる。
この日は錦糸卵と唐辛子を上に乗せ、バナナの葉で包んだターメリックライスが登場。健康食材テンペも遺伝子組み換えをしていない国産大豆を使った自家製だ。「忙しい人にも手軽に食べてほしいからビュッフェにした」と話すのはオーナーのネクタリア・アユさん(33)。
「インドネシア料理の健康的な食べ方を提案したい」と夫のダニエル・クリスナ・テジョクスモさん(34)と共に2012年8月にマッサージ店を併設したオーガニックレストランを開いた。地元食材にこだわり、野菜は全てダニエルさんの母が西ジャワ州ボゴールで栽培する有機野菜を使用。化学調味料は使わず、パーム油の代わりにココナツオイルを使用する。
そんな健康へのこだわりを象徴するオープン以来の看板メニュー「ガドガド」(3万ルピア)は、7種類以上の自家製野菜や卵にピリッと辛い濃厚なピーナツソースがしっかり絡む自信作。ソースはピーナツを揚げずに煎り、ココナツシュガーや唐辛子、トマトで味を整える。辛さが苦手なら「ハーフチリ」でのオーダーがおすすめ。箸休めには、クズウコンで作ったグルテンフリーのクルプック(揚げせんべい)が最適。
リーズナブルな点も魅力の一つだ。アユさんは「オーガニックを長く続けてほしいから」とその理由を話す。店では自家農園の野菜やレストランで使用するオイルなどの販売もしている。さらに、野菜も料理もすべてデリバリー可能で、日替わりのデリバリーメニューもある。なるほど、これなら手軽にオーガニックを続けられそう。
取材でたくさん食べたのに、脂っこくないからだろうか、不思議と胃もたれしなかった。オーナー夫妻の人柄とおいしい料理の数々に、心もおなかも満たされること間違いなし。(木村綾、写真も)
Warung Kebunku
住所 Jl. Terogong Raya no. 11 Cilandak Barat, Pondok Indah
☎ 0813・1007・7756
営業 午前9時〜午後5時、日曜定休