人気美容液を新発売 資生堂 新社設立で販売強化
資生堂は15日、中央ジャカルタのスナヤン・シティで美容液「アルティミューン」の新発売と資生堂創業143周年を記念するイベントを開いた。メディア関係者ら約100人が出席した。
「アルティミューン」は同社の20年におよぶ研究と世界各国の肌調査により開発された、スキンケアの効果を高める美容液。世界80カ国以上で販売されている人気商品で、インドネシアでは今月1日に販売を開始した。
同社が2011年にインドネシアで250人を対象に行った肌測定調査によると、インドネシアではエアコンの影響で乾燥肌が多いほか、1年中紫外線によるダメージを受けやすい。資生堂・東南アジアリサーチセンターの吉野孝一所長は「新商品は肌の免疫力を高め、乾燥にも紫外線にも効果がある。年齢や性別を問わず使用でき、インドネシアの人におすすめ」と話す。また、成分のほとんどが植物由来で、動物性のものを使用していないため、ムスリムでも安心して使えるという。
資生堂はこれまで輸入代理店を通じ販売してきたが、昨年12月に一般消費者向けに化粧品を販売する新会社「資生堂コスメティクス・インドネシア」を、今年6月に美容サロンなど業務用にヘアケア用品などを販売する「資生堂プロフェッショナル・インドネシア」をそれぞれ設立。資生堂コスメティクス・インドネシアの徳山綾子社長は「(直接運営により)じかにお客様の声を聞くことができる。ニーズを把握し、積極的に投資していきたい」と話し、美容部員の教育に力を入れるなど、インドネシアでの販売を強化する方針を明らかにした。
■トレンドメーク体験も
会場に設けられたメークブースでは、訪れた女性客らに美容部員がメークを実演した。資生堂が今年の秋冬に提案する「ナチュラル」など3タイプの最新メークの中から好きなメークを選んでもらい、チークの入れ方や眉の描き方などから丁寧に指導する。
日本の資生堂から招かれた美容部員の南陽子さんは「ナチュラルメークや目元を強調したスモーキーメークが人気」と話し、訪れた人々はいつもと違う日本のメークに笑顔になった。同イベントはスナヤン・シティで18日まで開催され、メークショーやヘアショーも楽しめる。(木村綾、写真も)