サイサイがイで初ライブ 梅村さん「特別な場所」
日本の4人組ガールズバンド「サイレントサイレン(通称サイサイ)」が初めてインドネシアにやってきた。9日は、西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)で開催された「グラル・ジュパン(第21回インドネシア大学日本文化祭)」のステージでライブを行い、インドネシアのファンたちと交流した。
サイサイは、UIのステージでインドネシア初進出を果たした。ステージでは約2千人の大観衆に迎えられ、サマーソング「ビーサン」やウエディングソング「ハピマリ」などアンコールを含む全8曲を披露。リーダーでドラムの梅村妃奈子さんは、ジャカルタ日本人学校(JJS)出身。小学部4年から中学部卒業までインドネシアで過ごした。ライブMCでは「私はインドネシアに住んだことがあります。ジャカルタをとても愛しています」とインドネシア語で自己紹介し、会場から喝采を浴びた。
梅村さんは以前からツイッターなどを通じ、インドネシアのファンとも交流を続けてきた。「インドネシアは自分が育った場所で特別な思いがあります」と語る。
現在、日本番組専門チャンネル「WAKU WAKU JAPAN(ワクワク・ジャパン)」の日本音楽紹介番組「ミュージック・ジャパンTV(MJTV)」でMCを務めている。ライブは文化祭メインスポンサーであるワクワク・ジャパンのプロモーションと梅村さんのインドネシアに対する熱い思いから開かれた。
UIの日本文化祭は毎年、日本好きの若者をはじめとするたくさんの来場者で盛り上がる。ライブでは集まったファンがサイサイの歌を大合唱をする場面も。キーボードの黒坂優香子さんは「インドネシアではまだCDを販売していないのに、日本語で歌ってくれ感激しました」と笑顔で振り返った。
9月19日には、中央ジャカルタ・プルマンホテル東側にある多目的ホール「アッパールーム」で、単独ライブを実施する。(山本康行)
サイレントサイレン
リーダーでドラムの梅村妃奈子とボーカル・ギターの吉田菫、ベースの山内あいな、キーボードの黒坂優香子の4人。2010年夏に結成された。全員が読者モデル出身で、今もモデルとして活動している。今年1月には、ガールズバンド史上最速で日本武道館公演を実現、日本最大級のロックの祭典「ロック・イン・ジャパン2015」にも出演した。