【スナンスナン】「華麗なるギャツビー」の世界 ダブルシックス・ラグジュアリーホテル・スミニャック
バリ島スミニャックの海岸を望む「ダブルシックス・ルーフトップ」と空前の好景気に沸いた1920年代の米国の雰囲気を再現した「ロバート・マルケッティ・プランテーショングリル」。30年近く続いた人気クラブ、ダブルシックスに取って代わって去年オープンしたダブルシックス・ラグジュアリーホテルの話題のバーとレストランを訪ねた。
ルーフトップの入り口で客を向かえるのはサメとエイが泳ぐ二つの水槽だ。その向こうは円形のグリルを中心とした板張りのオープンスペース。屋上にあるバーは他にいくらでもあるが、これほど広い所は初めてだ。1700平方メートル余りというこの広さを活かした映画上映コーナーやセミプライベートなスペースもある。 入り口から一番遠い、ビーチを見下ろす位置には水に浮べたたらい船のような中にソファーを置いた席がある。夕日が沈むころ、グリル料理をつまみにビールなどを飲む人たちでここはほぼ満席だった。
プランテーショングリルはルーフトップかららせん階段を降りたところにある。大理石を多用した内装、アーチ型の高い天井とガラス越しに海が見える大きな窓。「1920年代のニューヨークを舞台にした『華麗なるギャツビー』の世界を再現しています。喫煙セクションもぜいたくなインテリアで広くとってあります」と案内役のアユさんは話した。
まず飲み物のメニューを開いて驚いた。「サントリー響17年」を含む世界のウィスキー大国からの銘柄がずらり。スコッチにいたっては地域ごとに表示してあり、ウオッカやジンなどは見たこともない名前が並んでいる。ブドウの品種ごとに分けたワインのコレクションも相当なものだ。
食事はココナッツミルクやコリアンダーなどと和えたマグロのタルタルとイタリアのチーズをたっぷり使って焼いたカキから始めた。どちらも風味豊かで、この2品とパンだけで終わってもいいくらいだ。主菜はドライエイジ(乾燥熟成)させた黒毛アンガス牛のリブアイステーキ。柔らかく、味、香りともドライエイジ肉特有の濃厚さがある。
ルーフトップやプランテーショングリルを含むホテル内の全ての食事や飲み物はオーストラリアで数々の有名レストランをプロデュースしてきたロバート・マルケッティ氏の指揮によるもの。大人だけの特別な日に行きたい所だ。(北井香織、写真も)
Double-Six Rooftop
Robert Marchetti The Plantation Grill
住所 Jl. Double Six Beach No.66, Seminyak, Bali
☎ 0361・734・300
営業 午前9時〜午後9時
ウェブ www.doublesixrooftop.com
www.plantationgrillbali.com