迫るレバラン連休 ペット預かり サービス人気
17、18日のレバラン(断食月明け大祭)に伴う連休で、帰省ラッシュが本格化する中、ペットショップや動物病院、ドッグサロンなどによる犬や猫の預かりサービスが人気だ。ライフスタイルの多様化でペットを飼う家庭が増え、業者は施設増加や新サービスで対応している。
レバラン時期は、首都圏で生活する家族らが帰省したり、旅行へ出かけたりするため、ペットの預かり依頼が急増。ペットホテルや預かりサービスの価格が、通常の倍以上に膨れあがるという。
ケージ掃除や散歩のほか、健康状態の確認やシャンプー洗い、グルーミング(被毛の手入れ)、爪の手入れなどのサービスをする店やクリニックも増えた。
■ペットホテル新設
南ジャカルタ・クマンにあるドッグサロン「ウォッカ&ラテ」は13日、新しいペットホテルを開設した。連休中は1〜2週間の期間で犬の世話委託を望む人が増える。同店は、従来のスペースでは不足のため施設を増設、犬約70匹を受け入れられるようにした。それでも、すでに予約でいっぱいだという。
同店によると、インドネシアではインターネットで自宅から近いペット預け施設を探す人が多い。しかし、管理サービスが悪い店や施設もあり、ペットがひっかき傷などのけがをして戻される場合もあり、安心して預けられる業者を見極めるのは難しい。
カスタマーサービスのフィレイさんによると、店内が清潔か、スタッフが飼い主とペットにフレンドリーで丁寧なサービスをしてくれるか――の2点が、預け先を選ぶ際に気を付けるべきポイントだ。
■飼い主にアプリ動画
同店は飼い主が安心できるよう、無料通信アプリ「LINE(ライン)」や「WhatsApp(ワッツアップ)」で動画や写真を送信するサービスも提供。ペットに会いたいときはホテルへ自由に出入りできる配慮もしている。「飼い主の不安を取り除くためにきちんと説明することが大切。ペットは愛する我が子のような存在ですから」と思いやりも大切にする。(毛利春香)