帰国入試の秘訣紹介 PHIが進学説明会 塾外保護者も参加
日本の本格的な受験シーズンを前に、学習塾「PHI(ファイ)」は18日、ジャカルタ在住の小学3年から中学3年までの児童・生徒の保護者を対象に、南ジャカルタのホテル・クリスタルで進学説明会を開催した。提携先の帰国子女専門塾「JOBA」で教育相談員を務める上遠野(かとおの)剛氏が、帰国枠入試の要項や受験準備の心構えなどについて講演。ジャカルタで受験に関する情報を一度に知ることができる機会は少ないこともあり、多くの参加者が熱心に耳を傾けた。(岡坂泰寛、写真も)
JOBAとの共催で開かれた説明会は塾生以外の保護者も参加できることもあって、65人が参加した。
日本では11月から帰国枠入試が始まる。上遠野氏は、首都圏にある主要中学と高校計約130校の入試日程や試験科目の最新情報をまとめた冊子を配布し、合格基準についても説明した。
教科別の対策では、インターナショナル校に在籍するなどして英語に慣れている児童・生徒も、高得点を取るためには徹底した英語の学習が必須だと説明。「話せる、聞けるからと言って、気を抜いてはいけない」と強調した。
作文試験については、「国際人になるためには」というテーマを実例として取り上げ、海外での異文化体験や印象に残った出来事を記述することが高評価を受ける秘訣と説明した。
説明会には、編入学を検討している保護者も参加した。上遠野氏は、海外の日本人学校と日本の学校は、教育課程は同じでも雰囲気が異なることがある説明。学校生活に配慮し、子どもが「気に入った学校を選ぶことが大切」と話した。
海外に住む邦人家族にとって、受験に必要な願書の取り寄せや出願も、日本国内に住んでいるときより手間が掛かるのが現状。各学校の帰国子女枠などの情報をまとめて得ることも難しいほか、受験に向けた帰国時期の調整も必要になってくる。
説明会では、併願校の選び方などについても説明したほか、願書の取り寄せ方法などについても触れた。