近郊の家族連れに照準 ガンダリアに7号店 ユニクロ
衣類ブランド「ユニクロ」を運営するファーストリテイリング・インドネシアは24日、南ジャカルタにあるショッピングモール「ガンダリア・シティ」内に7号店をオープンした。国内では初めてTシャツブランド「UT」を全種販売し、子ども服売り場の面積も拡大。近郊に住む家族連れをターゲットにする。
UG階に売り場面積2290平方メートルを取った。入り口脇にUTの販売コーナーを設け、7万〜19万ルピアでTシャツを全種販売している。
デザインは、3月からパリで販売が始まった松竹歌舞伎とユニクロのコラボレーションTシャツ「松竹歌舞伎×ユニクロ」など。四代目市川猿之助さんなどが企画に協力した「隈(くま)取り」柄のTシャツなどが目を引いている。
さらにスター・ウォーズをテーマにしたTシャツデザインのコンペティション「UTグランプリ2015」の最優秀Tシャツも販売。店内には映画に登場するロボットC—3POとR2—D2の模型も置かれ、同映画のファンらがコスプレをして来店する姿もあった。
ガンダリア・シティ周辺には韓国や中国、日本などからの駐在員が住むマンションが多く、客層も家族連れが中心。林泰寛COO(最高執行責任者)は、「男女の衣類に限らず子ども服売り場を通常店舗より広げた」と説明し、家族で楽しむユニクロを売り込む。
5歳の子どもと買い物に訪れた30代の主婦は、「子どもや夫の服の種類も他のユニクロに比べて多い気がする。家からも近いので便利」と話した。
同店ではオープニングセールを実施。今月26日までの3日間限定価格を用意している。
同社はバンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)シティ内に来月開業する「イオンモールBSD CITY」内に、8号店をオープンする予定。(西村百合恵、 写真も)