歩いて探す レトロなカフェ
●20世紀初頭から営業
オランダ植民地時代の1918年に創業したレストラン「メゾン・ボゲリジェン」は、23年に「ブラガ・プルマイ」と名前を変え、現在の場所に店を構えた。当時バンドンにあった数少ないレストランとして知られていた。建物は移転の際にそのまま移し、形を変えずに創業当時の姿が残る。王族や貴族がバンドンを訪れた際に使用するなど、由緒あるレストランだ。
創業当初はアイスクリームやケーキ、チョコレートを使ったデザート類を提供するほか、オランダ料理を提供する店だったが、次第にピザやパスタ、肉料理などのほかに、インドネシア料理のメニューをそろえた。80年代までは店でパンを焼いて販売していた。
現在はワインなどの酒類も多く、食事をしながらお酒を楽しむ人で夕方からにぎわいを見せる。テラス席と屋内に席があり、オランダ国旗をイメージした赤、青、白のテーブルクロスが目を引く。
麺の製造をしているシェフのブディアワンさん(39)によると、地元のインドネシア人も多いほか、観光客も来てインドネシア料理を楽しむ。「欧米から来た人がナシゴレンを食べておいしいと言ってくれます。今はいろんな料理を楽しむ店になっている」
店内には創業当時の写真も飾られている。「店の歴史を守っていくのはバンドン市民の役目。今度のアジア・アフリカ会議で忙しくなると思う」と話した。(西村百合恵、写真も)
◇ブラガ・プルマイ
住所 Jl. Braga No.58, Bandung
☎ 022.423.3778
営業 午前9時〜午後11時