日本でもお披露目 AKB48と同じ舞台に 東京でサプライズ出演 JKT48
日本の人気アイドルグループ「AKB48」の海外初の公式姉妹グループとして十一月に誕生した「JKT48」第一期生二十八人のうち、選抜メンバー十六人が初来日し、二十日夜、東京・文京区の東京ドームシティで開催された「AKB48紅白対抗歌合戦」にサプライズ出演した。日本での初お披露目となったJKT48は、約二千人の観客を前に、AKB48の代表曲をものおじせずに歌い、踊りきった。
AKB48紅白対抗歌合戦には、AKB48、AKB48の研究生、名古屋・栄を拠点とするSKE48、大阪・なんばのNMB48、福岡・博多のHKT48ら約百五十人が総出演。毎年末に行われているNHK紅白歌合戦のように、紅組と白組が交互に歌を披露し、勝敗を競った。
JKT48は、AKB48の高橋みなみさん(二〇)がキャプテンを務める紅組メンバーとして登場。AKB48の「会いたかった」のインドネシア語版を披露した。
ステージの両側で、AKB48などの出演者らが見守る中、約二分半にわたり、日本で初のパフォーマンス。
事前に出場が知らされていなかったため、最初は誰が出てきたのか分からなかった様子の観客も、日本でも話題になったJKT48であることが分かると、応援の声を張り上げた。
コンサートの様子は海外や、日本全国の百館以上の映画館で同時放映されたほか、動画共有サイトの「ユーチューブ」などのインターネットでも生中継された。
■大舞台に入念な準備
東京入りしたばかりの前日のリハーサルでは、思ったように動きを合わせることができず、その後のミーティングでは、スタッフから「『会いたかった』という曲は、ファンへの気持ちを一番表現できる曲。一人一人のファンの目をしっかり見て、元気いっぱいに踊ってほしい」とアドバイスを受けたという。ガラスや鏡に自分の姿を見つけるたびに、メンバーは踊りを確認。最終調整は本番直前にまで及んだ。
立ち位置を確認したり、長い距離を短い時間で走る必要があったりと、広いステージに苦戦しながらも、メンバーたちはAKB48のメンバーと同じ舞台の上に立つという経験をし、「AKB48と一緒に歌って踊る」との夢に向け、大きな一歩を踏み出した。
■ほぼ全員が初訪日
メンバーのほぼ全員が初めての訪日。飛行機に乗るのも初めてというメンバーも多く、真新しいパスポートを持って、東京の地を踏んだ。
都内・臨海地区の立体交差やレインボーブリッジ、東京タワーを移動中のバス車内から眺めたメンバーは、デジタルカメラや携帯電話で写真撮影するなど、連日続いた練習やイベントへの出演での疲れを感じさせず、東京の街並みに大興奮した様子だった。