邦人26人、優雅にフラ フラダンス・ジャカルタ クリスマス公演

 日本留学時にフラダンスを学んだインドネシア人のイシャン・オデリアさんが主宰するダンス教室「フラダンス・ジャカルタ」は十七日、南ジャカルタ・メガクニンガンのショッピングモール「ベラジオ」でクリスマス恒例の発表会を開催、色とりどりの衣装を身に付けた二十六人のダンサーが華麗な現代フラを披露した。

 映画「フラガール」にも使われたという戦いの歌でスタート。フラの定番ナンバーに合わせ、各曜日ごとのクラスの生徒が日ごろの練習の成果を次々と披露した。
 日本で大ヒットしたハワイの若手音楽家ケアリィ・レイシェルの「涙そうそう」のハワイ語版「カ・ノハナ・ピリ・カイ」や、エルビス・プレスリーの「ブルー・ハワイ」などポップスやクリスマスソングも交え、数人ずつのグループが代わる代わるステージに上がった。
 生徒たちは首からレイ(花輪)をかけ、ピンクや赤、水色、緑、濃紺など色鮮やかな衣装を着用。衣装はすべて手作りで、イシャンさんと生徒たちが話し合いながら作ったもの。インドネシアで入手できない材料は、一時帰国した生徒が日本で入手するなど工夫したという。
 日本でフラを学んだことのある加藤まりこさんは、ジャカルタで二年間、フラ教室に通い、現在週四日練習に励む。「ハワイの音楽に癒され、踊りは運動不足解消にもなる」と話す。
 フラダンス教室は二〇〇九年六月、日本語の流ちょうなイシャンさんが開講した。今年は東日本大震災の被災者支援のチャリティー公演も開催。イシャンさんの呼び掛けで、ジャカルタのホテルで勤務していた本場ハワイの有名ダンサー、レイナニさんとレオナニさんがゲスト出演するなど、新たな交流も生まれた。
 イシャンさんは、日本でフラダンスが盛んになり、ジャカルタで学ぼうとする人も増えていると指摘。初心者でも短期間で一定レベルまで習得できるという。「これまで年末だけだった発表会を来年は二回に増やし、教室を活気づけられたら」
 レッスンに力を入れる一方、イシャンさんは絶えず自己研さんにも励んでいる。「来年四月、チャリティー公演に協力してくれたレオナニさんも参加するハワイ最大のフラフェスティバルを見に行く予定。本場のフラを吸収してきたい」と意欲を語った。

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