【スナンスナン】メンテンの3公園巡り 緑多く閑寂、のどか
ジャカルタ中心部は車やオートバイが多く、歩道も整備されていないので、散歩するのは大変だ。しかし、中央ジャカルタのメンテンは散歩におすすめ。オランダ統治時代からの富裕層の邸宅街だが、緑が多く車も少ないし、歩道もある。そこで雨の合間に代表的な3公園を回った。
▽メンテン公園
ここは子ども、若者向け。フットサルにも使えそうなサッカーのミニコート2面とバスケットボールのコートもあり、若者がボールを追って歓声が響く。子ども用のブランコやジャングルジムもあって、幼児を連れた若い母親やおばあさんの姿も多いようだ。
ここには1921年に建設されたサッカースタジアムがあったそうで、それを2007年に取り壊して公園にしたという。3公園の中では一番新しい。
全体に低木が多く、乾期にはもう少し木陰が欲しいと思う。道路を挟んで小さいが南国風のコドック公園がある。中央に噴水装置。
ここからスロパティ公園まで歩いて5、6分。途中、米国のオバマ大統領が子供の頃のジャカルタ在住時代に通ったメンテン第1小学校がある。
▽スロパティ公園
オランダ統治時代にできた都市公園。静かでのどかで、気持ちがいいから、ベンチに座ってつい長居したくなる。鳩がいて、シャボン玉で遊ぶ子どもや、恋人、お年寄りも多い。
空き地に彫刻が3つ4つ置いてある。風景に合っていておしゃれ。地上2メートルに設置された鳩小屋は3階建てで、アパートみたいだ。スイカやパンダを模したごみ箱がかわいい。噴水もある。
ビルの7、8階に届くような大木が多く、隣接地には花壇もあって一年中花が咲いている。コーヒー売りの若者がいつもいるので、一杯もらって一休みはどうだろう。ちょっと甘いが、歩き疲れているととてもおいしい。
▽シトゥレンバン公園
池とその周囲が公園になっている。池にはハスの花、中央に噴水。ちょっと中国風の感じがして、初めて来たときはまるで極楽浄土みたいだと思った。やはり、オランダ統治時代に開設された。
ここでは釣りができるため、子どもたちが夕方や休みの日、釣り糸を垂らしている。タナゴぐらいの小魚が釣れる。ザリガニもいるようだ。「とれた?」と聞くと、恥ずかしそうに魚を入れたペットボトルを見せてくれる。心和む公園である。
▽散歩コース、約6キロ、2時間
出発地をホテルインドネシア前ロータリーとすると、チキニへ向かって東へ疎水沿いに600メートルほど行くと右手にメンテン公園がある。そこから南へ行き、メンテン第1小学校に突き当たるので左折してまっすぐ行けばスロパティ公園、近くのシトゥレンバン公園に寄って、帰りは疎水を東へ戻る。(臼井研一、写真も)