「キラキラした目に感動」 JKT48のダンス指導 SDN48の三ツ井さん
「目がキラキラしている。いつも楽しそう」。日本の人気アイドルグループ「AKB48」の海外初の公式姉妹グループ「JKT48」が十一月に誕生したのを受け、日本からAKB48の姉妹グループ「SDN48」のメンバーの三ツ井裕美さん(二八)がジャカルタを訪れ、JKT48のメンバー二十八人の指導に当たっている。
三ツ井さんは、日本のタレント・歌手、山田優さんや「mihimaru GT」のバックダンサーを務めるなど活躍。AKB48や名古屋・栄を拠点とするSKE48にダンスを指導している。
SDN48は、秋葉原にあるAKB劇場で土曜日夜に公演を行うことから、サタデーナイトにちなんで名付けられた。秋元康氏が総合プロデュースを務め、作詞を担当。AKB48の「お姉さん的存在」になっている。
SDN48のメンバーとして三ツ井さん自身も舞台に立つ傍ら、AKB48の人気楽曲「ヘビーローテーション」などのダンスをJKT48に指導している。
「まだまだ素人の部分があり、実力が足りないということもあるが、たとえ踊れない部分があっても、表情は明るく、上を向いてにこにこしている。日本人がダンスにつまづいた時には、元気をなくし、うつむいてしまうことが多い」
指導するうえで苦労しているのは、言葉の問題。「自分の言葉で伝えられないのがもどかしい」と言う。JKT48のメンバーで、日本人とインドネシア人を両親に持つ日系二世のアヤナ・シャハブさんが通訳したり、インドネシア人ダンス講師らの助けを借りながらコミュニケーションを取っている。
「まだまだインドネシアの文化では知らない部分が多いが、指導を楽しみながら元気を与えていけたらいいと思う」
三ツ井さんは小学校に入ったころから、安室奈美恵さんやウインクの曲をコピーするなど、「ダンスが空気みたいな感じ」だった。高校一年の時にダンスのレッスンを開始。歌手のバックダンサーなどを経て、SDN48のメンバーとして二〇〇九年から活動している。
インドネシアを訪問するのは初めてという三ツ井さん。「ジャカルタは大都会でびっくりした。ミーゴレン(焼きそば)にはまった。自分で作れるようにしたい」と話した。