【じゃらんじゃらん特集】 多彩な伝統文化が集結 27日まで 手工芸品フェア「イナクラフト」
インドネシア国内の手工芸品を展示販売する「イナクラフト」が27日(日)まで、中央ジャカルタ・スナヤンのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開かれている。会場には多彩な伝統文化を形にした商品が並ぶ。5日間で20万人の来場を見込む国内最大級の手工芸品展だ。
16回目の今年、特集する地方は中部ジャワ。場内に入ると、世界無形文化遺産のワヤン(影絵人形)をモチーフにしたオブジェが出迎えてくれる。
中央エントランスの左手ではインドネシアの楽器を使ったバンドの生演奏があり、お祭り気分を盛り上げる。場内はバティック(ろうけつ染め)やバッグ、靴、雑貨、アクセサリー類、置物など多彩なアイテムが展示されている。出展者は1600、そのうちアウトレットでの販売が1290あり、1日で会場の端から端まで見るのはほぼ不可能だ。会期中、何度も訪れる人も多いようだ。
どのブースに立ち寄っても「シラカン(どうぞ)」と笑顔で声をかけられる。「ダリ・マナ(どちらから)?」と販売員に訪ねると、インドネシア国内各地のさまざまな地名が返ってきた。
来場者は皆バティックなど思い思いのおしゃれをしており、場内には匂い立つような華やかさがある。外国人の姿も多い。貝殻を使ったインテリアのブースで、写真立てを手に取っていたマネカさんはインドのデリー出身。今回初めて訪れた。工芸品の収集が趣味という。
西ジャワ州バンドンに拠点を置くギャラリーのブースで買い物をしていた筑井亜紀子さんは、今回で4度目の来場という「イナクラフト・ファン」。お目当ての商品は昨年友人が購入した鏡。本帰国を前に友人と買い物を楽しんでいた。
午前10時〜午後9時。入場料は2万ルピア。ウェブサイト(www.inacraft.co.id)。
(月岡亜梨沙、写真も)