SEAゲーム閉幕 イはメダル476個でトップ 次回は2013年ミャンマーで

 一九九七年以来、十四年ぶりのインドネシア開催となった第二十六回SEAゲーム(東南アジア選手権大会)は二十二日、閉幕した。南スマトラ州パレンバン、ジャカルタ特別州を舞台に、四十四種目で計五百四十二個の金メダルをめぐり、東南アジア十一カ国のアスリート約五千人が熱戦を繰り広げた。大会会期中にはバリ島で東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会合も開かれ、インドネシアはASEANの盟主としてスポーツの祭典を盛大に開催したことをアピールした。

 十一日間の会期中、インドネシアは金メダル百八十二個、計四百七十六個のメダルを獲得。圧倒的強さを見せ付け、今大会目標の百四十個を達成した。
 二十二日午後七時から、パレンバンのスリウィジャヤ競技場で開かれた閉幕式には、参加国のダンサー約六百人が出演。競技場のフィールドなどに、色とりどりのレーザーの特殊効果でイカット(絣織り)の模様が映し出された。
 インドネシアのダンサーたちはスマトラの伝統舞踊「タリ・パユン(傘踊り)」などを披露。各国の選手たちは満面の笑顔で手を振り、大会成功の喜びを表した。
 出席したブディオノ副大統領は「SEAゲームは大成功した。東南アジアの友好を世界にアピールした」と賞賛した。SEAゲームの旗は後納され、次回の二〇一三年開催国ミャンマーのティン・サン・スポーツ大臣に手渡された。クライマックスでは、ミャンマーのダンサーによる伝統舞踊が披露され、東南アジアのスポーツ祭典は盛大に幕を閉じた。
 メダル獲得の目標達成について、インドネシア・オリンピック協会(KOI)のリタ・スボウォ会長(国家体育協会=KONI=会長)は二十一日、「遅れをとってきたわが国のスポーツ活性化の始まりに過ぎない」と強調。またリオデジャネイロ夏季五輪(二〇一六年)でメダル獲得目標順位を大幅に引き上げ、北京五輪の四十二位から二十位以内を目指すと宣言した。 
 大会期間中、バリ島ヌサドゥアで開かれた東アジアサミットでは十九日、ユドヨノ大統領が記者会見でSEAゲームについて言及。東南アジア諸国連合(ASEAN)の盟主、スポーツ祭典のホスト国として、国を挙げてSEAゲームを応援していることをアピールした。

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