ジャズに酔う音楽ファン ナベサダ変幻自在の14曲
インドネシア最大の音楽の祭典第10回ジャカルタ国際ジャワ・ジャズ・フェスティバル(ジャワジャズ)が2日、閉幕した。インドネシアのトップアーティストをはじめ国内の新人、日本などの国外から総勢147組が出演し、会場に訪れた音楽ファンがジャズの音色に酔いしれた。
初日の28日夜、81歳の日本ジャズ界の重鎮、渡辺貞夫氏(通称「ナベサダ」)のサックスの音色が会場を包み込んだ。2007年以来7年ぶり2回目のジャワジャズ出演だ。リズミカルな曲で踊らせたり、メロウな曲で酔わせたりと、1時間15分で全14曲を熱演。最後は満場総立ちで幕を閉じた。
最終日は邦人ビッグバンド「ギャラクシー」が屋外ステージに登場した。入場ゲート付近にあるステージで、日差しを浴びながら「オーパスワン」など全11曲を披露。100人以上の観客が足を止めて演奏に聞き入った。
「最高の出来だった」。25人のメンバーをコンサートマスターとして率いた野々村裕さんは笑顔を見せた。昨年10月からジャワジャズに向けて練習を積み重ねてきた。「ジャワジャズには多くの有名なアーティストが出演する。その緊張感の中で自分たちが楽しみ、観客に音楽の楽しさを伝えたかった」と振り返った。ギャラクシーは昨年に引き続き、インドネシア人の女性ボーカル、ニーヤさんと共演した。
インドネシアの人気アーティストでは、アグネス・モニカやデワ・ブジャナ、ディラ・スガンディ、ググン・ブルースシェルター、バラワンなども出演、熱いステージを繰り広げた。
(山本康行、写真も)