人を喜ばせる仕事を JJS中2の職場体験成果報告
ジャカルタ日本人学校(JJS)の中学2年生91人が先月22、23日、職場体験に参加し、その成果報告会が25日、同校小学部体育館で行われた。今年のテーマは『「働く」とは何か』。報告会には中学1年生や訪れた企業の関係者が出席し、体験発表に耳を傾けた。同校は今後の進路や目標を持ってほしいと毎年実施している。
生徒らは32社の中から希望の企業に申し込み、それぞれの業務に挑戦。ヘアサロン「Nobu hair&more」で美容師の仕事を体験した長谷川愛佳さん(14)はパーマやブロー、シャンプーの技術を学んだ。「自分の髪を洗うのとは違い、難しかった」と振り返る。ヘアサロンのスタッフが明るく働く姿を見て、「人を喜ばせる仕事に就きたいと思った」と話した。
「オンとオフの切り替えが大切だと学び、帰ってきてからいきいきした表情になった」と紺谷祥一中学部教頭(45)は話す。体験に参加した生徒らは、働く社員の姿に間近で接し、実際に業務に携わったことで働くことの責任やコミュニケーションの重要性を感じたという。生徒らは「人の役に立つ仕事がしたい」と話し、91人それぞれが夢に向けた一歩を踏み出していた。(西村百合恵、写真も)