【じゃらんじゃらん特集】 ハードロック・カフェ再登場 パシフィック・プレイスへ移転
ジャカルタのナイトライフのアイコンとして、根強い人気の米系ハードロック・カフェが先月16日、南ジャカルタ・スマンギのパシフィック・プレイス1階入口にオープンした。中央ジャカルタ・タムリン通りのショッピングモール「eX」2階から移転し、昨年12月の休業から9カ月ぶりに営業再開した。
カフェやブティックが並ぶ高級モールの入口左側に構える。各国共通の同店のロゴの回りにはジャカルタ土着民族のブタウィの伝統模様を施し、「ジャカルタっ子のハードロック・カフェ」をさりげなく演出。狭いながらも屋外シートも用意した。
ガラス張りの店内は、eX当時のラウンジスペースを拡大したようなデザインで、ソファやテーブル、カウンターに計145席を用意。フロアは移転前よりやや狭い657平方メートル。イベントがあるときのみ、ステージ前の席を外してスペースを確保するという。ライブハウスのように音楽に集中する場所というより、気軽に友人と集うラウンジのような雰囲気。ステーキなどを楽しむ家族連れも多い。
世界のトップアーティストが使用した楽器などが壁に飾られ、サイン入りのレコードもずらり。移転に伴い、全品入れ替えたという。
ハードロック・カフェは1992年、国営サリナ・デパートにインドネシア第1号店がオープン、前年開業のマクドナルドに続き、米国のライフスタイルを代表する飲食店チェーンがインドネシアに進出と話題になった。
93年、バリ島クタに2号店がオープン。1号店は2004年、サリナからeXに移転した。同店によると、近年、ジャカルタの目抜き通りであるタムリン通りでは交通がまひするほどの洪水や渋滞が頻発し、集客に影響が出ていた。スマンギ周辺ではスディルマン通りだけでなく、南側のスノパティ地区からもアクセスできるため、混雑時にも利用しやすいことも考慮したという。
運営はコスモポリタン、エスクァイア、FHMなどの雑誌、複数のFMラジオ局などのメディアのほか、ハーレー・ダビッドソンやフェラーリの輸入代理も手がけるムギ・レクソ・アバディ(MRA)社。
今月2日には、イストラ・スナヤン屋内競技場で開かれた音楽イベント「ソウルネーション」に出演する前に、元ウェストライフのシェーン・フィランが登場し、インドネシアの女性歌手ライサと共演。来イしたアーティストのスペシャルショーも充実させていく。
毎晩午後9時からホームバンドが出演し、今後は月1回ぐらいのペースでインドネシアの人気歌手のライブを予定。今月中旬にはロックバンドのナイフが出演するという。(配島克彦、写真も)