トヨタ工場を見学 JJS5年137人 ものづくり精神学ぶ
ジャカルタ日本人学校(JJS)小学部5年生の児童137人は26日、西ジャワ州カラワン工業団地(KIIC)にあるトヨタ・モーター・マニュファクチュアリング・インドネシア(TMMIN)のカラワン第一工場を訪れ、MPV(多目的車)のキジャン・イノーバなどの生産工程を見学した。
14班に分かれた子どもたちは、鉄板をプレスして車体部品を成型したり、部品を溶接して車体を作り上げたりする工程を見学し、同社社員から作業の説明を受けた。火花を散らしながら部品を溶接する作業員の姿を見た杉中玲生君は「(離れて見学していても)火花がたくさん飛んできそうだった」と興奮した様子で振り返った。
見学後の質疑応答で児童から飛び出した「(自動車を生産する上で)一番大切にしていることは何ですか」との質問に対し、同社の岡本義朗副社長は「車づくりは人づくり。工員をしっかり教育し、考えながら仕事をすることが大切」と答えて日本の「ものづくり精神」を伝えた。
工場見学を終えた工藤優翔君は「いろいろなことを学んだ。細かい部品を組み立てて大きな車を作っているのが印象に残った」と感想を語った。 (田村隼哉、写真も)