レバラン、どう過ごす? 首都残留組向け情報
7月10日に始まったラマダン(断食月)の終わりが近付いている。地方出身の市民のほとんどが8日ごろのレバラン(断食月明け大祭)を故郷で迎えるため帰省。名物となった交通渋滞も激減し、ジャカルタはいつもと違った静けさを見せている。帰省しない市民も一定数いるため、首都近郊の観光地も混雑が予想されるが、レバランを首都で過ごす人にとっては、これまで行ったことのない首都圏内の観光地を訪れる良い機会でもある。レバラン中の店舗情報など、情報をまとめた。
■タマンミニでイベント多数
南ジャカルタのラグナン動物園、東ジャカルタのテーマパーク、タマン・ミニ・インドネシア・インダ(TMII)、北ジャカルタのアンチョール公園、西ジャワ州ボゴールのタマンサファリは通常通り営業。
タマンサファリでは7〜11日にナイトサファリが開催される。
タマンミニでは、8日午前8時から8時間にわたり48人の芸術家らが、指導者の八つの資質を説いたヒンドゥー教の教え「アスタ・ブラタ」を主題に16の太鼓を演奏する。他にも9日にはブタウィ(ジャカルタの土着民族)の伝統音楽ガンバン・クロモン演奏など、13日まで特別企画を予定している。
南ジャカルタ・パシフィック・プレイスの子ども向け職業体験型テーマパーク「キッザニア」は7日は午前9時〜午後2時、8日は午後3時〜午後8時のみ営業する。
■公共交通機関は一部変更
首都圏の近距離電車を運営する国鉄子会社のKAIコミューター・ジャボデタベック(KCJ)は通常通り運行。首都専用路線バスのトランスジャカルタは、7日午前5時〜午後6時30分まで、レバラン初日は午前9時から午後11時まで運行する。
■映画館は通常上映
中央ジャカルタのモール「グランド・インドネシア」や西ジャカルタの「セントラル・パーク」などにある複合映画館ブリッツ・メガプレックスは通常通り開館。中央ジャカルタのモール「プラザ・インドネシア」「プラザ・スナヤン」などにある複合映画館XXIも通常通り上映。上映作品・時間はウェブサイト(ブリッツメガプレックスはhttp://www.blitzmegaplex.com/en/index.php、XXIはhttp://www.21cineplex.com/)で確認できる。
■モールは時間変更
ほとんどのモールは8日のみ午後から営業開始し、9日から通常営業する。中央ジャカルタの「プラザ・インドネシア」「fX」「eX」は8日、休業する。
■日本食スーパーは休業
日本食スーパー「パパイヤ」は8、9の両日とも休業、10日から通常営業する。「コスモ」は7日の午後6時に閉店し8、9の両日とも休業、10日から通常営業する。
首都圏のコンビニエンスストアローソンは8、9日の両日、午前10時〜翌午前0時まで営業。セブン―イレブンはレバラン期間中、通常通り営業する。
■大使館、銀行は12日から
在インドネシア日本大使館は6〜11日が休館。緊急連絡先は、領事部の代表番号(☎021.3192.4308)まで。
州内の多くの銀行は5日から11日まで休業し、12日に業務再開する。
◇ レバラン
今年は、イスラムの暦「ヒジュラ暦」の1434年に当たる。ヒジュラ暦9月のラマダンを終え、シャワル(ヒジュラ暦10月)初日がレバラン(イドゥル・フィトリ)になる。太陰暦で定められるため、太陽暦では毎年11日ほど早くなる。レバラン当日は親族・知人の家を回り、「日ごろの過ちをお許しください」(モホン・マアフ・ラヒール・ダン・バティン)と互いにあいさつを交わす。