【じゃらんじゃらん特集】伝統・最新文化が一堂に 好況の熱気を実感 ジャカルタ・フェア
中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)で来月7日まで開かれている国内最大規模の物産展「ジャカルタ見本市(ジャカルタ・フェア)」が大盛況だ。一日では回りきれないほどの広い会場内には全国各地の特産品や家具、IT機器など多様な商品を展示・即売する2500以上のブースがひしめき合い、子ども用遊戯施設やコンサート会場もそろう。ジャカルタ市民へ貴重な娯楽の場を提供するだけでなく、外国人にとっても、高い購買意欲に支えられたインドネシアの熱気を感じる絶好の機会だ。
多くのブースが特別価格を提供し、最新の携帯電話など目当ての品を手に入れて満足げな家族連れや若者でにぎわう。1万ルピアの駄菓子詰め合わせなど、手ごろな商品も親子連れに飛ぶように売れていた。
一時休憩する来場客で会場内の屋台はどこも盛況。ジャカルタのお好み焼「クラック・トゥロール」は、ココナッツやエビが入った生地を焼き上げる香ばしい匂いがひときわ人を引きつけていた。南ジャカルタ出身のシャリフディンさん(25)は今年初めてジャカルタ・フェアに出店し、両親から受け継いだ自慢の味を提供する。「開場後数時間ですでに100皿売れた」と笑顔を見せた。
各州特産品の展示場はジャカルタではなかなか見ることができないインドネシアの多様な文化を知る絶好の機会。色鮮やかな織物や装飾品に見とれ、特産品の味見を楽しむ来場客でにぎわう。
東ヌサトゥンガラ州のブースでティモール島の織物を販売するペトルス・H・ナイキキ(60)さんは「同じ島でも、地域によって文化はさまざま。ジャカルタ・フェアは伝統文化を紹介する良い機会で、毎年出展することが村の織り手の励みになっている」と話した。
ジャカルタ土着のブタウィ音楽やDJパフォーマンスなどの
特別イベントも連日開催されている。詳細はウェブサイト(http://www.jakartafair.biz/)で確認できる。 (宮平麻里子、写真も)