近代化の中で生きる文化 ジャカルタ生誕記念で上演 舞台作「スクマ・ジャヤ」 5、6日GKJで

 ジャカルタ特別州の生誕486年を記念し、中央ジャカルタのジャカルタ芸術劇場(GKJ)で5〜6日、近代化の進む現代のジャカルタに生きるブタウィ人一家を描く劇「スクマ・ジャヤ」が上演される。今月中各地で開催される他の生誕記念行事と合わせて、ジャカルタで暮らす多様な人々と文化を知る機会になりそうだ。
 物語は人々の伝統文化への関心が次第に薄れる現代のジャカルタで暮らす、ブタウィの伝統音楽ガンバン・クロモンの演奏家ママン・ジャヤの一家を中心に展開する。ママンの長男で有名大学の奨学生ジャイは、芸術では食べていけないとして、ブタウィの文化一切に興味を持たない。一方、高校生の次男ヤディは、一家が受け継いできた伝統を残すことに固い意志を持つ。2人の異なる生き方からブタウィ人が置かれる状況を描き出すと同時に、伝統音楽やポップ音楽を融合させ、観客へブタウィ文化の今を紹介する意欲作だ。
 これまでの「アバン・ノネ・ジャカルタ(ミスター・ミス・ジャカルタ)」コンテストの受賞者ら約30人が出演する。
 上演時間は5日(水)午後7時30分、6日(木)午後3時半と午後7時半。インドネシア語使用。チケット価格は10万〜25万ルピア。詳細はGKJのウェブサイト(http://gedungkesenianjakarta.blogspot.com/2013/05/jaf-x-2013-teater-abang-none-soekma.html)で。(宮平麻里子、写真も)

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