【じゃらんじゃらん特集】 ドイツ好きの憩いの場 ゲーテ・インスティトゥート
オランダ統治時代に建てられた閑静な住宅が並ぶ中央ジャカルタ区メンテンにドイツ文化センター「ゲーテ・インスティトゥート」がある。ドイツに関する本を読んだり、映画を鑑賞したりしながら、静かなひと時を過ごせる。インドネシアのドイツ好きが集まる憩いの場になっている。
ゴンダンディア駅からメンテンのサム・ラトゥランギ通りを西へ進むと、「Goethe-Institut」と書かれた黄緑色の旗が目に入る。ジャカルタの中心部にありながら、都会の喧噪から離れた空間が広がる。緑が生い茂る中庭には、昼食時になればドイツ語教室の生徒がピンク色のパラソルの下で仲良く談笑する姿が見られる。ドイツ人スタッフとインドネシア人の距離も近いという。
さらに奥に進むと、音楽イベントや映画上映会を実施する多目的ホールがある。月2回ほど、ピアノ演奏会や映画祭、写真展など、さまざまなイベントを実施している。
先月17日には、ドイツ人ジャズミュージシャンとインドネシア人のグンダン(両面太鼓)奏者が共演するコンサートを開いた。軽快なジャズのテンポに、強弱をつけたグンダンの音が重なり、観客を魅了した。
ホールに隣接する図書館にはドイツ語関連の書籍や漫画などが並ぶ。ドイツ映画を視聴できる部屋も設置。ドイツ人スタッフ2人が常駐しており、気軽に相談できる。(小塩航大、写真も)
◇土日のドイツ語講座も
「『スラマットパギ』 は『グーテンモルゲン』です」
教室にドイツ語の会話が飛び交う。昨年、ドイツ語教室では3796人が学んだ。図書館長のクリステル・マフケさん(52)は「生徒は理系学生が多い。中国人や韓国人もおり、日本人が通っていたこともあった」と話す。
初級、中級、上級コースに分かれ、平日以外に土日にも授業がある。外国人も手軽にドイツ語を学べるという。年間4セメスターで、次回は7月4日〜9月22日の第3セメスター。
平日3日のコースの授業料は180万ルピア。1コマ45分。詳細はウェブサイト(http://www.goethe.de/ins/id/jak/lrn/skb/enindex.htm)まで。