バンドンで芸術日和 舞台と展示で日本の秋 BJC文化祭
バンドン・ジャパンクラブ(BJC)婦人部は十六日、西ジャワ州バンドンのバンドン日本人学校(BJS)で、文化祭「芸術日和」を開催し、バンドンの日本コミュニティーを中心に約百人が参加した。
文化祭は展示と舞台発表の二本立て。会場となったBJS別館ホールは書道、パッチワーク、水中写真、スケッチ、キルト、絵画などがずらりと並ぶ。子どもの作品から、プロ顔負けの力作まで多種多彩な顔ぶれだ。
舞台発表は北村紫文、しおな、聡子さん一家のエレクトーン演奏で幕を開けた。姉弟はインドネシアの全国大会で優勝する腕前。母の聡子さんも「情熱大陸」で会場を沸かせた。
BJS生徒の中村直紀さんらによるマジックショーは楽しい雰囲気。観客をステージに上げ、マジックにかかった人には小麦粉を振りかけるパフォーマンスも。BJSの伊藤容子先生は生け花のデモンストレーションで魅せた。高橋怜佳さん、高橋紗菜さんがスンダ舞踊「タリ・カウィット」、嵜岡有貴さんら五人がスンダ舞踊「ジャイポンガン」の「ロンゲン・ニェントリック」で盛り上げた。
次いで、BJSの子どもが「ハロハロ・バンドン」「ビリーブ」の合唱。薄井、片山さん一家によるパロディ・ミュージカル「浦島太郎」が披露され、ユーモラスな演技に会場は笑いに包まれた。
武内千明さんのピアノ伴奏とともに声楽を披露した山本弘美さんは、ジャカルタから駆け付けた。「以前は四年間バンドンに住んでいて、バンドンが好きだから来た」と山本さん。最後は参加者全員で、BJCの平川征二郎会長とともに「かあさんの歌」など唱歌四曲に声を合わせた。
婦人部の三十二人は六月から文化祭の準備を始めた。出展者と舞台発表希望者を募り、関係者の協力を得た。婦人部代表の小澤真理子さんは「いま日本は秋。インドネシアで日本の秋を楽しむなら『文化』だろう。このイベントを通じてバンドン日本人会を活気づけたい」と話した。
BJCは現在会員約百五十人。今月三十日には約八十人が参加し、ゴルフコンペを行う予定だ。(西ジャワ州バンドンで吉田拓史、写真も)