ジャカルタの魅力を再発見 春節恒例の初詣ツアー インドネシアを楽しむ会
インドネシアを楽しむ会のメンバー64人はイムレック(中国正月、春節)の10日、恒例の初詣ツアーを実施し、華人街グロドックの中国寺院「金徳院」で大勢の華人に混じり参拝した。院内は参拝者で大混雑。赤いろうそくが数百本立ち並び、線香の煙が充満していたという。
参加者は金徳院を含むジャカルタに現存するオランダ植民地時代に建設された歴史的建造物を探訪した。
中央ジャカルタのカテドラル(大聖堂)とイマヌエル教会を訪れ、ネオ・ゴシック風の建築物を堪能した。
プラサステイ記念墓地公園では旧日本軍がインドネシアへ侵攻した際、命を落とした日本兵をまつった慰霊碑に献花し、全員で「故郷」を合唱した。
同会世話役の斎藤亘央さんは「異国の地で亡くなった日本人の存在を知ってもらい、ジャカルタにある日本と縁のある場所を案内したかった」と力を込めた。
午後は、旧市街(コタ・トゥア)にある19世紀に造られた船の見張り塔、海事博物館、パサール・イカンなどを見て回った。
最後にコタのファタヒラ広場に面したカフェ・バタビアで花火アイスクリームに舌鼓を打ち、会を締めくくった。
斎藤さんは「普段ジャカルタに住んでいながら、ジャカルタの歴史を知る機会はほとんど無い。せっかく住んでいる街なのだから、ジャカルタの魅力を発見してほしい」と話した。