密回避の憩いの場 PIK ジャカルタ湾の人工島
2カ月後の今日には大晦日を迎える2020年。ジャカルタでは「大規模社会的制限(PSBB)」緩和の移行期が延長され、経済活動の再開と極力の自粛生活が半々に求められている中、人々の旅行や外出への欲求は日に日に抑えられなくなって来ている様子が伺えます。今回のおすすめ観光情報はこのような状況下の人たちが開放感を求め、集まる近場、ジャカルタ湾に浮ぶ人工島、パンタイ・インダー・カプックの屋台街を紹介します。
ジャカルタの玄関口、スカルノハッタ国際空港から車でわずか10分程度。パンタイ・インダ―・カプック、通称「PIK」は人工的に整備開発された居住商業エリアです。南ジャカルタからでも、道路が空いているこのPSBB期間なら早ければ30分くらいで行くことができるのであまり遠さは感じません。ジャカルタ湾に面したこの地域一帯は20年ほど前までは人の手も入れられていない湿地交じりの荒野で、マングローブの海岸線は野生の水鳥や海洋生物の宝庫とされていました。
地名の由来は「パンタイ=浜辺」、「インダー=美しい」、「カプック=パンヤノキ(綿木)」。その名前からも本来は緑が茂っていた土地柄だったことがうかがえます。
このエリアの開発に際しては最初に本土側が営業を開始。ゴルフ帰りなどで飲食店を利用したことがある方もいらっしゃると思います。その後、近代的な橋でつながった人工島も、幾度ものすったもんだを繰り返した末にオープン。現在も建設工事が着々と続いているものの、コロナ禍という新生活が求められる中、気持ちの良い海風が流れ密を回避するオープンエアーの憩いの場として賑わいを見せています。
整然と区画整理された人工島。イメージモデルはシンガポールなのか、今後整備されていけば緑も増えて行くのか、コンクリートむき出しの建設途中の建物や道路は少し異次元でちょっとしたテーマパークに来たような楽しさも感じます。
海沿いの散策路は歩行者用と自転車用に区別されていて景色も海風も爽快です。車に自転車を積み、ここでサイクリングを楽しむために訪れている人たちも大勢いるようです。
景色同様、PIKの絶大な「売り」と言えばグルメ。シーフードはもちろん、各国料理も多々ある中でポークもお酒類も任せておけ!の最強のバリエーションで訪問者の胃袋を鷲掴みにします。
インテリアも凝った有名店・高級店も多数並ぶ激戦区にして、ビアガーデン感覚の屋外フードスタンドは想像以上の人気。コロナ禍だからこそなお一層その恩恵にあやかりたい密回避。夜空の下、海風に吹かれながらビール片手に本格的でありながらリーズナブルな屋台料理を楽しめば、ひと時の間コロナストレスも忘れられそうです。週末のディナータイムなどは駐車場を探すのも大変なほど大勢の人が集まっていますので狙い目は平日で。(日本旅行インドネシア 水柿その子 写真も)
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