「インドネシアで最も美しい滝」 秘境「トゥンパック セウ」 東ジャワ州ルマジャン
ジャワ語で「千の泉、滝」という意味をもつTumpak Sewu。「インドネシアで最も美しい滝」とも言われる、ジャワ島のルマジャンの山奥にある秘境に行ってきました。
■行き方
「千の滝」への行き方は、1つは東ジャワ州の州都でもあるスラバヤから車でおよそ3時間というルート。2つ目はおしゃれな街並みで知られるマランから車で約2時間の移動というのが主流となります。今回、私は2つ目のマランから行くコースで体験してきました。
■千の滝へ向け出発
時刻は朝6時。マランのホテルを出発して千の滝のあるルマジャンへ向かいます。マランのどこか懐かしさを感じる下町のような街並みを抜け、徐々に自然が豊富な山道へと進んでいきます。
標高が上がるにつれ少しづつ涼しさが増し、蒸し暑さが続くジャカルタなどと比べると気持ちの良い気温でした。自然あふれるドライブを2時間ほど楽しむと、千の滝に向かうトレッキングコースの出発地点に到着です。
■トレッキング開始
滝壺までは40分ほどのトレッキングになります。ただ、滝に行くためか、「下る」トレッキングです。これが予想以上にきつかった。秘境にふさわしく道は整備されているとは言えません。クライミングのようにロープを伝いながら崖を下り、時には川を横切ったりとなかなかスリリングでした。
トレッキングを始めて10分ぐらいすると、早速滝の全貌が見えるスポットに到着しました。横に大きく広がった水のカーテンが高低差120メートルの崖を落ちていく様は本当に大迫力です。
ここからは渓谷へ向け、さらに下っていきます。体力に自信のない方、全景だけをご覧になりたい方は10分で行けるコースも選べますが、個人的には是非滝つぼまで挑戦して頂きたいです。
■滝壺に到着
そこに現れた滝壺は想像をはるかに超える迫力でした。滝壺から50メートルほど離れていても水しぶきで全身がびしょ濡れになってしまうほど。滝から生み出させる風で天然のミストシャワーのようになっています。
当日は観光客もまばらで、自然の中でゆったりと過ごす一時となりました。
滝つぼの近くにはなんと天然のプールもある。さらに思いがけずワルンまであってびっくりです。ワルンでローカルコーヒーを買い込み、大自然の中で味わうとコーヒーは通常より何倍もおいしく感じるのはなぜでしょうね。
今回の取材を通じ、インドネシアにはまだまだ知られざる観光資源がたくさん眠っていることを改めて思い知りました。インドネシアに滞在中に、ぜひいろんな国内旅行に行ってみたいと思います。(パンダバス 藤田龍一 写真も)
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