ディープスポットを探訪 ジョクジャカルタ 観光の合間に立ち寄りも
世界遺産ボロブドール遺跡への拠点として、またジャワ島の古都として多くの観光客が訪れるジョクジャカルタ特別州。私はインドネシア政府からの要請に基づき、2019年4月から同州の観光局に独立行政法人国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として派遣され、繁華街の地図や日本語PR冊子作成、日本のメディアへの情報提供、満足度向上のための施設改善など、日本人に向けてのPR業務をはじめとした観光振興に取り組んでいます。今回は、アクセスの良いジョグジャ市内にあり、1~2時間ほどで楽しめる、一般の観光客にあまり知られていないスポットをご紹介します。
(ジョクジャカルタ特別州観光局配属 青年海外協力隊 青木聖、写真も)
■戦闘機触り放題!
空港から10分ほどという、アクセスのいい場所に、空軍が所有する博物館があります。
この博物館のすごいところは、30台以上もの戦闘機実機の写真が撮れる&触れられること! 日本の零戦も展示されています。
それだけでなく、映画でしか見たことがないような戦闘機のコックピットに乗ることもできます。実物に触れてみると、椅子の座り心地や内装のシンプルさに驚きます。意外と装甲が薄い!
インドネシア人の多くは小・中学校の社会見学で訪れるスポットですが、休日は親子連れで賑わいます。
戦闘機がこんなに触れられ、見られる場所は世界的にも珍しいのではないでしょうか。
フライトまでの合間の時間などに、ぜひオススメしたいスポットです!
■ローカルの鳥市場
クラトンから10分ほどの場所にある鳥(ペット)市場です。動物だけでなく、観賞魚や観葉植物も売られています。
コウモリ、ニシキヘビ、トカゲなど馴染みのないペットはもちろん、日本ではもう見なくなったカラーひよこなど、色々な意味で刺激が多く、買い物をせずとも楽しめます。
月に1度、日曜日には「鳥の鳴き声コンテスト」が開催され、各地からえさや睡眠に趣向を凝らされた鳥たちが美しい鳴き声を競います。優勝商品はバイクなど高額商品のため、ブリーダーもみんな本気!
旅行サイト「トリップ・アドバイザー」などでは、動物の飼育環境を問題視する厳しいレビューも目立ちますが、現在のインドネシア文化を知ることができる、興味深いスポットです。
■アマゾン魚を釣る
釣り好きにも、釣りに興味がある人にもオススメしたいのがジョクジャ市内東側(車で10分ほど)にあるリゾートレストラン、ウエストレイクリゾート。
25万ルピアを入場時に支払い、注文した料理の代金がその入場料から差し引かれるシステムです。
レストランであると同時に、(庭の池でなぜか飼育されている)アマゾンの淡水魚を釣ることもできます。シンプルな釣竿を貸し出しているので手ぶらで訪れても大丈夫。私は今回、持ち込みの竿で挑戦してきました!
アヤムバカール(焼いた鳥)の皮を針につけ投入すると、ものの3分ほどで強い引きが! 2~3分格闘するとあっさり釣り上げることができました。今回釣り上げたのはコロソマというアマゾンの魚。ティラピアやピラニアのような歯の鋭い雑食の魚です。大きさはなんと60センチ!
食用ではないので釣りを楽しんだ後はリリースします。
鳥の皮ではコロソマや鯉しか釣れませんが、えさを変えると、巨大な肉食性の淡水魚、アリゲーターガーが釣れることもあるそうです。
なかなかの珍体験ですが、釣り好き同士の話のネタなどにオススメしたいレストランです。
ジョクジャにはまだまだ知られていないローカルスポットがたくさんあります。
これから観光局公式サイトなどで日本語での情報発信を拡充していく予定ですので、お越しの際はディープな楽しみ方に挑戦してみてください!