まったり、海に癒やされる 魚群襲来、ニモとの遭遇 秘境カリムンジャワ島
先日、中部ジャワからボートでいくカリムンジャワ島に行ってきました。秘境というとどうも神々しいイメージがあり、今回のカリムンジャワ島を秘境と呼んでいいものか、いささかの葛藤がありますが、アクセスが限定的であること、この記事をご覧になられる方にとって、よく聞く場所ではないだろうということを期待しつつ、その海の美しさから、秘境カリムンジャワ島としてご案内してみようと思います。
■アクセスの悪さも魅力!?
カリムンジャワ島は、中部ジャワの港町スマランから北に120キロの所に位置する島で、アクセスは首都ジャカルタからの出発をもってしてもなかなか思うようにはいかず▽ジャカルタからの直行便なし▽スマラン乗り換えでのフライトがあるも運行曜日は限定的▽スマランからボートに乗るために港は車で2時間▽さらにその港からは2~4時間の船移動(ボート種類による)——となかなかチャレンジングな移動となります。
秘境感が増してきましたね。ちなみにボートはジュパラという街の港からの出向です。この限定的なアクセスを逆に楽しめるような方ですと満足度は高い旅行がお楽しみいただける島だと思います。ちなみに私は金曜の夜7時半のジャカルタ発で空路スマラン入り、1泊して翌日車でカリムンジャワについたのは正午でした。なかなかの移動時間です。
■ゆっくりとした時の流れ
着いてみてまず感じたところ。「う、なんか、ゆっくりー!!」。出迎えるドライバー、街の住人達、なんなら街並みにさえもティダアパアパ(気にしない)がにじみ出てる。バリ島やその他のリゾートでは感じることができない素朴なリゾート感がたまらなく、すぐに興味がわいてきました。
現場のドライバーさんに聞くと人口は1万人程度で車の数はまばら。ドライバーさんは運転中、通りすがりの家々で手を挙げて挨拶、すれ違う車も遠くから誰か分かっている、そんな様子からこの街の親密な地域性が見て取れました。
■なんといっても海
この島でやるべきは間違いなく「海」なアクティビティーでしょう。人が極端に少なかったウジュングラムビーチ(PANTAI UJUNG GELAM、ビーチは大きくありません)やその界隈のビーチでまったり楽しむほか、木製のボートで楽しむシュノーケリングなど、海をたっぷり感じながらのんびり過ごしましょう。
シュノーケリングでは手に持っていたパンを少しあげてみたら、とんでもない数の魚が寄ってきました。これは過去最高の襲撃具合だったかもしれません。笑 あ、生ニモ(カクレクマノミ)も見えちゃいましたよ。
■陸もフォトジェニック
海だけじゃない。隆起してできた島なのか、中央部分には大きな山脈があり、島の生活拠点は海沿いに集中していて、移動も基本島の外周。その高低差から、島の森、そして海の素晴らしい景色を見ることができる「ブキットラブ」も外せないスポットです。小高い傾斜につくられたこの景勝地からは前方には海、後方には森と二つの自然を楽しめます。そしてセルフィー大好きなインドネシア人の心をがっちりわしづかみにしているであろう写真スポットもあります。ここにはバーもあり、のんびりとサンセットを眺めるのもぜいたくな過ごし方ですね。
と、行くまで大変、行ったらステキというカリムンジャワ島。島の観光開発はまだまだというところなのでホテルなどに高いグレードは望めませんが、その分お手頃な価格で楽しむことができます。
次にまとまったお休みが取れたらいかがですか。(パンダバス、直井剛史、写真も)
◆パンダバス
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