大自然に触れてみませんか オランウータン、熱帯雨林 東カリマンタン
東カリマンタン州にあるバリックパパンはジャカルタから飛行機で2時間、港湾都市として有名な東カリマンタンの主要都市のひとつです。港湾都市としての機能が大きいですが、都市部を少し離れると深い熱帯雨林が広がり、オランウータンの保護施設などもあります。バリックパパンのおすすめ観光地としてサンボジャ・レスタリ(オランウータンのリハビリ・保護施設)、ブキット・バンキライ森林公園、ブラックリバークルーズをご紹介します。
■サンボジャ・レスタリ
サンボジャ・レスタリはバリックパパン市内から約50キロの位置にあり、オランウータン保護団体(BOS財団)によって造られたオランウータン保護施設です。野生に戻るためのリハビリを行う施設や、数十頭のオランウータンが生活をする水路に囲まれた人口島があります。人口島に暮らすオランウータンたちは密売や暴力を受けていた経験があり、野生に戻ることが難しいオランウータンたちで、現地ではスタッフによる詳しい話を聞くことができます。ただオランウータンに会って感動するだけじゃない、スタッフの詳しい現地事情を聞きながらいろいろ考えさせられる施設でした。またこの施設内サンボジャ・レスタリにはマレーグマ保護施設もあり、こちらもオランウータン同様、絶滅危惧種となっています。
敷地内にはロッジがあり宿泊はここがおススメです。宿泊するロッジはカリマンタンの先住民族ダヤック族の建築様式となっており、ロッジ頂上にある展望台は、広大な熱帯雨林とそこに沈む夕日を眺めることができる感動スポットです。大自然の中でのエコロジーな宿泊施設での宿泊は旅の思い出のいいアクセントになると思います。宿泊費にはオランウータンの保護費も含まれているので泊まるだけでオランウータンの支援ができちゃいますよ!
■ブキット・バンキライ森林公園
ブキット・バンキライはサンボジャ・レスタリから約1時間の位置にある森林公園です。ここでは樹齢数百年の木々が残っており熱帯特有の植物や昆虫などを観察しながらトレッキングができちゃうアドベンチャーな場所です。このブキット・バンキライでの目玉はなんといってもキャノピーウオーク! キャノピーウオークとは木々の上に架けられたつり橋で、地上約30メートルの位置にかかる橋の上からは熱帯雨林を見渡すことができます。(高所恐怖症の方には少し難しいかもしれません……)
■ブラックリバークルーズ
ブラックリバークルーズは熱帯雨林の中を木製ボートで川くだりをするツアーです。夕方にはカリマンタン島のみ生息するテングザルが川沿いに現れます! 名前の通り天狗のような鼻を持つテングザルは顔も体型も突っ込みどころ満載のユニークなお猿さんです。オスザルは大きな鼻が特徴で、手で鼻を持ち上げながら食べている場面も見られるかもしれません。またテングザルは独特な鳴き声ですので、ぜひ現地で聞いてみてください。テングザル以外にも現地の水上集落も垣間見ることができます。
ジャカルタからバリックパパンまで飛行機で約2時間と、1泊2日で気軽にオランウータンに出会えるところがおすすめです。カリマンタンにしかいない動物と大自然に触れてみませんか。(パンダバス、中村友美、写真も)
◇パンダバス
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