野生のイルカに会える?! インドネシア西端ウェ島サバン 「海を駆ける」の舞台
インドネシア、スマトラ島アチェ州といえば独立運動の歴史や国内唯一シャリア(イスラム法)が存在し、2004年に起きたスマトラ沖地震の津波により大きな被害が起きた場所として有名です。少しマイナスなイメージが持たれやすいですが、魅力はたくさんあります。深田晃司監督の映画「海を駆ける」で舞台にもなり、一躍名が知られた自然豊かなアチェのウェ島サバンの魅力をご紹介します。
ウェ島サバンへはバンダアチェ市内にあるウレレ港から高速船だと45分で行けます。ですが、ここではぜひ遅い大きな船に乗ってください。高速船に比べ3分の1の値段で安い分、1時間半かかりますが運が良ければ野生のイルカに遭遇でき、船の真横までイルカが来てくれます。私は3回中2回遭遇できました。行き帰り朝一番の船だと、会える確率がもっと上がるそうです。
■さらに船でルビア島へ
サバン中心地から車で30分のほどの場所にあるイボ地区から小さな船で数十分渡ると小さな離島ルビア島があります。ここではシュノーケリングが楽しめます。白い砂浜に透き通る青い海が本当にきれいです。ガイド付き、海中での写真サービス、シュノーケリング用具一式全て合わせて1人20万ルピアで楽しめます。平日の午前中だと、他に観光客もいないのできれいな海を独り占めしながらシュノーケリングを楽しめます。
ここではダイビングもできます。上級者の方はダイビングでもいいかもしれませんね。ですがシュノーケリングでも十分きれいな魚たちに目の前で会えるのでおすすめです。
■サンセットは最西端で!
インドネシアの地理的に最西端とされる「ゼロキロメートル」には塔とモニュメントが立っています。ここでは最先端に来たという写真撮影の他におすすめはサンセットを見ることです。塔の上から見るのもよし、近くのお店には海が一望できるよう席があるのでココナツジュースでも飲みながら見るのもよしです。
太陽が沈むその先にはインド、スリランカやミャンマーがあります。もちろん目に見えるわけではありませんが、私はあまりにもきれいな夕日と広大な海の先には違うさまざまな国があると思うと、不思議な気持ちと共に感動しました。
ここでは野生の猿やオオトカゲがたくさん生息しているので夕日に気をとられすぎないよう注意してください。
バンダアチェ市内にはたくさん津波跡地の観光所や歴史的な観光地がありますが、市内から一足、ウェ島サバンまで野生のイルカをみながら訪れてみてください。何より、バリ島など他の観光地に比べ、人が少ないのは確かなのでゆっくりと自然を楽しみたい方にはおすすめな場所です。(バンダアチェ市内の国立イスラム大学アラニリー校留学生、水谷奈津子、写真も)