家族のように接する 小・中学部18人が入学 スラバヤ日本人学校
東ジャワ州スラバヤのスラバヤ日本人学校(SJS)は十六日、小・中学部の入学式・始業式、今年度の教員赴任式を行った。小学部に十一人、中学部に生徒七人が新入学。岩渕初生校長、三好千恵先生の二人が赴任した。また転入生五人が加わり、児童・生徒数は計七十一人になり、新たな一年をスタートさせた。
窓から陽光が差し込む体育館で、シャツにネクタイ、ドレス姿の小学生、初めて制服に腕を通した中学生が入場した。駆けつけた約百人の両親はカメラを構え、また一つ成長した子どもたちを見守った。入学式式辞で、岩渕校長は「す」(進んで勉強)、「ら」(楽ばかりしない)、「ば」(はきはきあいさつする)、「や」(やさしい子)の四文字を紹介し、児童・生徒に期待を示した。
学校維持会の清水隆会長は告辞で、小規模なSJSについて「一つの校舎で学べ、家族のように接することで人とのかかわり方を学ぶことができる」と話し、祝意を示した。ほかスラバヤ総領事館の谷内哲朗首席領事が祝辞を述べた。
赴任式では、六十四歳の岩渕校長が「小学生の人たちにとっては、おじいちゃん。でも体力は中学生と相撲しても勝てる自信がある。勉強、運動ともに頑張りましょう」とあいさつ。以前、青年海外協力隊員としてセネガルにいたことがある三好先生は、「インドネシアもムスリムがいっぱい。インドネシア、みんなのことを大好きになって頑張りたい」と語り掛けた。
始業式では、岩渕校長が式辞を話した後に担任教諭の発表、インドネシア人職員の紹介が行われた。式典後、児童・生徒と保護者は記念撮影を行った。
小学一年になった新田郁実さんは「(小学校のお姉さんから聞いていた)実験をやりたい」と笑顔。中学一年になったジョシュクン・セリムさんは「中学生だからこそ、率先して参加しなければいけない体育行事や、新しく学ぶことができる世界史・地理。緊張しているが、楽しみ」と話した。