湖の中のヒンドゥー遺跡 バンドンから2時間、温泉宿も シトゥ・チャンクアン
最近、朝晩は少し肌寒くなってきましたね。そんな寒いときに入りたくなる温泉ですが、温泉宿で有名な西ジャワ州バンドンの西に位置するチパナス。バンドン周辺にはほかにもちょっと変わった遺跡もあり、今回はこちらを紹介したいと思います。
バンドン市内から2時間ほど離れた場所にあるシトゥ・チャンクアン(Situ Cangkuang)。シトゥとはスンダ語で湖沼を意味し、文字通り小さな湖です。普通だったら立ち寄らないだろうこの湖を有名にしているのは、湖の真ん中に浮かぶ小島に立つヒンドゥー寺院のチャンクアン寺院(Candi Cangkuang)。この遺跡に行くまでが通常の遺跡とは異なり、少しユニークなんです。
■いかだに乗って
この遺跡は湖中に建てたられているので、いかだを使って渡ります。竹を組み合わせて作り、ちょうど20人ほど乗れるこのいかだですが、人数が集まらないと出発しないので、結局30分ほど待ちました……。
湖の中にぽつんと立つのはチャンクアン寺院。スンダ最古の王国ガル(Galuh)時代の遺跡で、8世紀に建立された西ジャワ州のヒンドゥー寺院です。1966年に発見され、2年間調査されました。その後、74~76年にかけて修復され現在に至っています。
湖に到着。お土産屋が立ち並んでいます。日本の露天の雰囲気があり、ついつい立ち止ってしまいます。お土産が並んだ通りを抜け、階段を登った丘の上に、周囲には大木が生い茂っており、どこか厳粛な雰囲気の中に遺跡がぽつんと立っています。
寺院は意外と小さく、ジョクジャカルタのプランバナン寺院の様な荘厳さは無く質素ですが、周りの雰囲気も手伝って、歴史の深さを感じさせます。
■デートスポット
私が行ったときは遺跡観光というよりは、インドネシア人の若者のデートスポットになっているようで、遺跡の周辺の木陰で時間を過ごすカップルを見かけました。
帰りももちろん、行きと同じようにいかだを使って戻ります。
この地区には温泉宿もあるのでゆっくり、1泊2日旅行もおすすめです。
私がこの地区で個人的におすすめのホテルはカンプン・スンブル・アラム(Kampung Sumber Alam)。他のホテルも数軒見ましたが、外国人が泊まるには少しハードルが高い(ローカル色が強い感じ)です。なんとこのホテルですが、池の水も温水なんです(笑)。ぜひお試しください!(ビーウィシュツアー、松田哲也、写真も)
◇ビーウィシュツアー
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