青い炎とカルデラ湖 ジャワ島東端 バニュワンギ、イジェン山
ジャワ島東部にある都市バニュワンギ。バリ島へのアクセスがよく、近年ジャカルタ―バニュワンギ間の直行便が増えており、インドネシア政府が観光開発に力を注ぐエリアの一つとなっています。今回はそんなバニュワンギの自然あふれるスポットを紹介します。
■火口へチャレンジ
まずはバニュワンギ中心部から約1時間半の位置にあるイジェン山。結構いい運動になる登山、ガスマスク必須となる硫黄の立ち込める現場付近と、チャレンジングな要素はありますが、バニュワンギ地区での一番の人気スポットです。
イジェン山の最大の特徴は、火口付近で青い炎(ブルーファイア)を見ることができることです。青い炎の正体は硫黄ガスの燃焼。ガスを火口付近から放出しており硫黄発掘所にもなっています。日本のテレビ番組でも多く特集され、話題のスポットです。世界でも大変希少で、インドネシア人、外国人ともにたくさんの観光客が訪れています。
ブルーファイアは夜の暗いときにのみ見ることができるので、夜中にイジェン山に登り始めます。登山口まではジープで向かい、夜中2時ごろから登山開始です。約1時間急な坂を登り、その後ブルーファイアが見える火口へ向かって約30分かけて降りていきます。
普段あまり運動しない方は要注意です。思っていた以上に急な坂で、標高が高く酸素が薄いので、私は息が苦しくなりました。ブルーファイアは夜が明けるとすぐに見えなくなるので時間との闘いです。途中から硫黄煙が強くなるのでガスマスクを使用。心中穏やかでなく、硫黄の臭いがするということはブルーファイアに近い。ただ周りが明るくなり始めているっ!——と焦りまくってました。
夜明けぎりぎりにわずかな時間でしたがブルーファイアに出会えました。確かに炎が青い! 硫黄の火山ガスが出ている隙間からブルーファイアが見えました。夜が明けて回りを見渡すとすぐ隣にターコイズブルーのカルデラ湖が見えました! こちらがとても神秘的で、ブルーファイア以上に感動しました。火口を見るだけでも十分価値があるイジェン山です。
■草原地帯も
バニュワンギはイジェン山以外にもさまざまな観光地があります。インドネシアのアフリカ(サバンナ)と呼ばれるバルラン国立公園では、ほかのエリアにはない草原地帯を見ることができ、写真に収めたくなる景色が広がります。
コーヒー豆栽培も盛んで、道中ではプランテーションが広がるエリアもあります。また、バニュワンギはバリ島に連絡フェリーでアクセスでき、海岸線からバリ島を眺めることができるほどの近さです。バリ島側ではシュノーケルやダイビングで有名なムンジャンガンというエリアもあります。
まだまだ観光開発の可能性を秘めているバニュワンギ。
おすすめです!(パンダトラベル、直井剛史、写真も)
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