初の音楽フェスに熱狂 ジャカルタ日本祭り 日イ60周年に10回目

 日本とインドネシアの友好を深めるイベント「第10回ジャカルタ日本祭り」(JJM、主催・JJM実行委員会、協力・ジャカルタ特別州政府、在インドネシア日本大使館、後援・ジャカルタ・ジャパンクラブ=JJC、じゃかるた新聞)が8、9両日、中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場内で開かれた。日イ国交樹立60周年の節目に10回目を迎えた今回、初めて併催した音楽フェスティバルに両国の豪華ゲストが多数参加。常連の団体も例年以上のパフォーマンスを見せ、両国のさらなる友好を願った。

 ことしのテーマは3年連続で「Indonesia & Japan Always Together(インドネシアと日本はいつも一緒)」。会場はブンカルノ競技場内南東にある広場「プラザ・トゥンガラ」周辺に、横約300メートル、縦約150メートルの「逆T字型」で設けられた。70以上の飲食店や企業のブースが出展し、2日間で、3万人以上が訪れるなどにぎわいを見せた。昨年から倍増したという。
 会場にはメーン、ミニ、音楽フェスティバル用と三つのステージが設けられ、40以上のアーティスト、バンドなどが参加した。会場の中心部にアジア大会開催を記念して建てられた建国の父、スカルノ初代大統領の銅像周辺が来場者の憩いの場となり、神輿(みこし)が練り歩くなど大いに盛り上がった。
 メーンステージでは インドネシア人大学生らによる日本語ミュージカル劇団「en塾(エンジュク)」が今回のために制作した新曲「君の言葉で歌いたい」を、作曲を担当した広島市のインディーズバンド、deneb(デネブ)や混声合唱団「ラグラグ会」、歌手の加藤ひろあきさんなどと披露。日本人、インドネシア人による合唱に会場からも歌声が響いた。en塾顧問の甲斐切清子さんは「日本人とインドネシア人が相手の言葉で一緒に歌ってほしいという思いで作った歌。それが実現してうれしい」と話した。
 ジャカルタ在住の日本人ジャズシンガー向香織さんと日本人ギターデュオのコラボバンド「かおりんとう」は、小林一則実行委員会委員長が作詞した「インドネシア・マイハート(仮題)」を歌い、日本とインドネシアの友好がこれからも続くことを願った。
 ミニステージにはインドネシア、日本双方からアマチュアバンドやアイドルなどが出演。来場者と近い距離で交流を楽しんだ。交流広場では、在留邦人や日本から訪れたよさこいの踊り手約100人が舞を披露し、来場者を圧倒した。
 午後5時ごろにはメーンステージが閉幕し、同時開催の音楽フェスティバルが開幕。Kiroroやスキマスイッチ、AKB48とインドネシアの著名アーティストが参加し、会場を熱狂の渦に包んだ。
 開幕式、閉幕式には小林委員長や石井正文駐インドネシア日本大使、ラフマット・ゴーベル日本担当特使らが出席。小林委員長は「日本とインドネシアが一緒に未来に向かっていこうという気持ちを感じる、日イ国交60周年にふさわしいイベントになった」と手応えを話した。(大野航太郎)

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