インドネシアまつりに5000人 大阪で初開催 歌や踊りで盛況
「インドネシア・日本まつり」が大阪市浪速区の多目的イベントスペース、湊町リバープレイスで1~2日、開かれた。日イ国交樹立60周年を記念し在大阪インドネシア総領事館が主催した。総領事館によると、このようなイベントの開催は大阪では初めてで、2日間で約5千人が来場した。
ことし2~3月にインドネシア各地を旅しながら歌を作った歌手の北川たつやさんがステージに上がったほか、ジョクジャカルタ特別州出身者らによるジャワ舞踊、大阪府立久米田高校(岸和田市)太鼓部の公演などが行われた。
関西に住むバタック人の集まり「バンサイ」による布地や衣服の販売ブースや、各種屋台も盛況だった。
市内の配管工事業のアデ・ジュリプトラさん(33)は元技能実習生で、日本人女性と結婚して日本で暮らしている。友人と共に雑貨を販売するブースの店先に立ち「インドネシア人のたくさんの仲間と会う機会になってうれしい。来場する人には普段触れることが少ないインドネシアの料理や文化を楽しんでもらえたら」と笑った。
開催に当たっては大阪の政財界関係者も応援した。1日に会場を訪れた竹山修身堺市長は「堺は16世紀からインドネシアをはじめとするアジア諸国と貿易を続けてきた交易都市としての歴史があり、現在も非常に大事なパートナーだ。留学生の誘致など、人材交流にも力を入れていきたい」と話した。(大阪市内で平野慧、写真も)