セルフィーもおじさんも
アジア大会の会場で選手や観客らの「ほおっ」という表情を追った。
①東ジャカルタ区ラワマングンにアジア大会のためにできた自転車競技場「フェロドローム」での女子ケイリン。ため息が漏れるほど美しいコースだ。シベリアンウッドを輸入してドイツの専門業者がトラックを建設した。日本チームに技術スタッフとして帯同する斎藤健吾さん(44)は「選手からも走行感が軽いと聞いている。日本でも同じシステムの競技場は(静岡県伊豆市にあり、2020年東京五輪で使用される)伊豆ベロドローム一つだけ」と話す。「この会場があれば国際レースを呼ぶこともできる。中の作りも簡単ではあるがすごく良くできている。僕らが作業する(トラック中央の)床も柔らかい感じでとてもいいと思う」と絶賛した。
②金メダルラッシュに沸いたプンチャックシラット。スニ(演武)部門男子ガンダ(ペア)で優勝し、国歌斉唱で感極まるヨラ・プリマドナ・ジャンペル(右奥)、ヘンディ(左奥)組。
③北朝鮮と韓国がそれぞれ出場したアーティスティック(シンクロナイズド)スイミングでの両国選手らによる応援の一幕。両国の国旗を振って華やかで力強い演技に声援を送った。
④バドミントン男子ダブルス優勝のマルクス・フェルナルディ・ギデオン(後列右端)、ケフィン・サンジャヤ・スカムルヨ(後列右から2人目)組と準優勝のリアン・アルディアント(同3人目)、ファジャル・アルフィアン(後列左端)組とセルフィーするプアン・マハラニ人間・文化開発調整相(前列右)ら
⑤中央ジャカルタ区のジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)内で29日に開幕した柔道で、楽器を持ち込み、優勝したウズベキスタン選手を応援するおじさんら。表彰式の前にはスポットライトが当てられ、国歌斉唱では選手より大きな声で歌っていた。(中島昭浩、写真も)