日本から最多308選手 パラゲーム 開会式チケット発売 準備ほぼ完了
第3回アジアパラゲームまであと15日に迫った20日、10月6日の開会式のチケット販売が始まった。大会組織委員会(INAPGOC)によると、18競技531種目は史上最多。パレスチナの参加も決まり、参加国数は43カ国・地域。20日時点の登録選手数は2832人で、うち1022人が車椅子使用者。日本からは最多の308選手が出場する。競技会場はアジア大会でも使用された施設も多く、障害者競技仕様に設営し直す作業は95%が完了した。
今大会の競技会場は計19施設。中央ジャカルタ区スナヤンの8競技が行われるブンカルノ競技場やJIエキスポ(国際展示場)のほか、ジャカルタ特別州内9カ所の体育館など9施設に加え、自転車競技が行われる西ジャワ州ボゴール県スントゥールのスントゥールサーキット。
輸送は車両計1100台で対応する。首都圏専用バスのトランスジャカルタ(TJ)と運輸省はローエントリー車230台(車いす使用者1400人分)とハイエントリー車100台(車椅子使用者以外の4600人分)を用意する。
アジア大会でも使用したクマヨランの選手村は、タワー3~7を選手とコーチらが使用する。1部屋3人を基本に、車椅子使用者同士は1部屋を2人で利用できる。日本選手団はアジア大会の日本選手団が使用した場所を利用する予定。
観戦チケットは、地場系ロケット・コムと立ち上げる特設ページで販売。アジア大会では、地場系キオスティックスが担当したが、システムが滞るなどの障害で不満が出た。ロケット・コムの担当者は「高需要状態でのシステム試験を実施した」と自信を見せた。
大会運営予算は約1・4兆ルピアと過去2回の大会よりも少ない。ラジャ・サプタ・オクトハリ委員長は「アジア大会とは全く別もの。前回大会と比べて素晴らしいと言われる大会にしたい」と語った。(中島昭浩、写真も)