「本当の世界チャンプ」 中国退け48年ぶり優勝 日本女子
アジア大会バドミントン女子団体で22日、日本が中国との決勝を3—1で制し、48年ぶり3度目の優勝を果たした。朴柱奉監督は「ユーバー杯は優勝できたが、世界トップの中国と勝負した優勝でこそ本当の世界チャンピオンになれる。本当に良かった」と語った。
日本は5月にタイで行われた団体世界一を決める国・地域別対抗戦、女子ユーバー杯で37年ぶりに優勝したが、中国は準決勝でタイに敗れていた。優勝を決めた女子ダブルスの高橋礼華(日本ユニシス)は「フルメンバーの団体戦で中国に勝つのは初めて。優勝できたのは(ユーバー杯の)何十倍も嬉しい」と笑顔で話した。
日本は1戦目、世界ランキング2位の山口茜(再春館製薬所)が、同5位のチェン・ユーフェイにストレートで破れる苦しい展開で始まった。しかしインドネシア・オープン(OP)覇者の福島由紀、廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)がストレート勝ちで1—1にすると、奥原希望(日本ユニシス)がフルセットの末にホー・ビンジャオ(同7位)を破った。
インドネシアOP常連の奥原は「この会場でチームメートの声が聞こえるのは奇跡。いつもと違う(静かな)雰囲気で変な感じがしたが、応援の声に助けられた」と語った。
2—1で迎えた女子ダブルス2戦目、高橋礼華・松友美佐紀組がストレートで勝利し優勝を決めると、選手らはベンチを飛び出して抱き合い、会場からは祝福の拍手が湧き起こった。バドミントン女子は23日から各種目トーナメントが始まり、さらなる活躍に期待が高まる。(大野航太郎、写真も)