武術イ女子が金 馬場馬術団体は日本
アジア大会3日目は20日、ジャカルタ特別州や南スマトラ州パレンバン市などで行われ、武術太極拳の太極拳・太極剣女子はインドネシアのリンズウェル・クウォクが念願の金メダルを獲得した。重量挙げ女子48キロ級のスリ・ワフユニ・アグスティアニは銀メダルに輝いた。日本勢は馬場馬術団体で1994年広島大会以来の金メダル。競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)が2種目で優勝した。日本勢の金メダルは8個となった。
2014年韓国・仁川大会同種目で銀メダルだったリンズウェルは「長い間準備を重ねてきたのでホッとした。前回は銀だったので、今回は金を獲得できとてもうれしい」と喜んだ。
北スマトラ州メダン出身の26歳。20日は太極剣で10点中9・75をたたき出し、2日合計19・50。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が観戦に訪れたことに気がつかないほど集中していた。大統領は「目標を総合10位でなく8位にしてもいいかもしれない」と上機嫌だった。(中島昭浩)
■競泳・池江が3個目金
中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場内で行われた競泳で、女子50メートルバタフライに出場した池江は25秒55の大会新記録で優勝した。さらに女子自由形100メートルでも53秒27の大会新で優勝し、今大会個人2冠となった。19日には400メートルリレーで優勝しており、金メダルは3個目。200メートル平泳ぎでは渡部香生子(早大)が2連覇した。
男子200メートル個人メドレーで2連覇を目指した荻野公介(ブリヂストン)は1分56秒75で2位にとどまった。瀬戸大也(オーエンス)は4位に終わった。
会場には日本や中国、インドネシアなどから多数のサポーターが駆けつけた。1時間足らずのうちに金メダルを二つ取った池江には、日本人サポーター以外からも大きな声援が送られた。(大野航太郎)