日イ紅白旗で行進 アジア大会 盛大に開幕

 第18回アジア大会の開会式が18日、中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場メーンスタジアムで行われ、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が開幕を宣言した。アジア大会のインドネシア開催は1962年以来56年ぶり2度目。日本選手団は入場行進で、日イの二つの紅白の国旗を振って声援に応えた。

 40競技465種目は51年ニューデリー大会で始まったアジア大会の歴史の中で最多。参加選手数約1万1千人は、2016年リオデジャネイロ夏季五輪と同等。大会運営を成功させ、32年の五輪招致を目指して国際社会にアピールする。
 ジョコウィ大統領は開会式会場に自らオートバイに乗って駆けつけたような演出で会場を沸かせた。大統領は「45カ国・地域からの来賓を迎え誇りに思う」「アジアは一つ、兄弟だ」と開幕を宣言した。
 アジア大会組織委員会(INASGOC)のエリック・トヒル委員長は、インドネシアは国是「多様性の中の統一」を尊重し、世界最多のムスリム人口を抱えながらも平穏に調和を保っていると強調。これこそが「アジアのエナジーだ」と今大会テーマを体現していることをアピールした。
 選手の入場行進では、アジアの団結を象徴するようなシーンも。国交樹立60周年を迎えた日イ関係を祝福するように日本選手らは日の丸とメラプティ(国旗)を持って行進。北朝鮮と韓国の合同入場では、隣の人と手をつなぐ人もいた。
 最大高27メートルの山地をかたどった世界最大級のステージでは約6千人が国内各地の舞踊や音楽を次々に披露。ジャカルタ特別州の高校生1600人がイスラム色の強いアチェ舞踊「ラト・ジャロ」で圧巻のパフォーマンスを見せた後、水、大地、風、炎をテーマに、豊かな自然の中で創り出される多様な文化とその調和を表現した。
 もう一つのメーン会場南スマトラ州パレンバン市のジャカバリン・スポーツ・シティ(JSC)ではジャカルタの様子が中継された。歌手の加藤ひろあきさんが日本語訳と歌を担当した大会テーマソングを熱唱し会場を盛り上げた。加藤さんは「インドネシアに住む外国人として光栄。歌を歌って花火が頭の上で上がった瞬間は一生忘れない」と話した。
 組織委によると開会式には約3万8千人が来場。アジア大会は9月2日まで。(中島昭浩、写真も)

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