「クリーム・アート」が話題 北ジャカルタ 渡辺おさむさん個展
食用クリームを模した画材で作る「フェイク・クリーム・アート」で人気を博する現代美術家の渡辺おさむさんの個展が26日から8月26日まで、北ジャカルタの現代アートギャラリー「アート1」で開かれている。インドネシアでも写真共有サイト「インスタグラム」などで話題を呼び、31日午後までに1500人が訪れるなど盛況だ。
個展には約20作品が展示され、かわいらしい猫や白鳥からどくろをデザインしたものまでさまざまだ。絵画と動画の展示もある。
友人のインスタグラムを見て訪れたという西ジャカルタ在住の大学生、アフィさんは「細かい部分まで作り込んでいるのが、インドネシアのアートにはない魅力。本当に食べられそうだ」と笑顔で話した。
同ギャラリーのオーナー、モニカ・グナワンさん(32)は「クリスタルのどくろは見たことがあっても、ケーキのどくろは、みんな見たことがないだろう。世界的にも大変ユニークだ」と話した。展示物の一部は購入可能で、既に5作品ほどに買い手がついているという。
アート1は月曜が定休日で、火~土曜は午前10時~午後6時、日曜は午前10時~午後4時の開館。(大野航太郎、写真も)