日本文化週間が開幕 国際交流基金 大学生らのイラスト展も
日本のさまざまな魅力を紹介する「日本文化週間」(国際交流基金主催)が19日、南ジャカルタのスミットマスビル2階にある国際交流基金のホールで開幕した。
3月2日までの2週間、茶道体験、着物着付け実演、囲碁ワークショップ、生け花展や実演などの伝統文化紹介からジャズ演奏やトークショーなどを通して日本文化を発信する。イラストのワークショップや震災ボランティアに関するトークショー、うどんレクチャーなども開かれる。日曜の25日は休みとなる。
同週間初日の19日は、日本食を題材にしたイラスト、造形の展示会「チュリタ・マカン(食べ物語)」が始まった。
展示作品は、ジャカルタ芸術大学(IKJ)美術学部の講師、ベン・ラハディアンさんと学生ら15人の60点。すしや天ぷら、たこ焼き、ラーメン、桜餅、たい焼きアイスなどを水彩画や粘土、刺しゅうで表現している。
ベンさんは2017年2月に初めて訪日し、その際に描いたスケッチや撮影した写真などを基にした水彩画を出展。「食べ物を描くのが好きだったが、特に日本の食べ物はすでに芸術作品として仕上がっている」と、題材としての日本食の魅力を話した。
すしと和菓子を刺しゅうで描いたIKJ3年のチタ・ムルティ・ライさん(20)は「紙に描くのだけが絵ではない。刺しゅうで色鮮やかで美しい和菓子とすしを表現したかった」と作品を説明、米の一粒一粒も糸を束ねて表現した。
展示会「チュリタ・マカン」は26日まで(25日休み)。入場無料。開場時間は午前10時〜午後6時。(上村夏美、写真も)