東京でレセプション 日イ国交樹立60周年記念
インドネシアと日本の国交樹立60周年を祝う記念レセプションが24日夜、東京都目黒区の駐日インドネシア大使公邸で開催された。日本インドネシア協会の福田康夫会長をはじめ、日本の政財界の要人約130人が参加、厳しさを増す国際環境の中で両国の友好関係強化を誓い合った。
公邸の中庭には22〜23日に降った雪が残り、雪見のレセプションとなった。冒頭あいさつに立ったアリフィン・タスリフ駐日本大使は「1958年の国交樹立から77年の福田ドクトリン、97年のアジア通貨危機なども含めて、日本はインドネシアをバックアップしてくれた。感謝したい」と述べた。また「日本の進出企業は470万人を雇用し、日本のプレゼンスは国内総生産(GDP)の6%を占めている。さらに日イの旅行者は双方で年間100万人に近づき、交流が活発になっている。日本には4万2千人のインドネシア人が暮らし、うち5600人が留学生。両国関係促進に役立つことを期待したい」と話した。
日本側は堀井巌・外務政務官のあいさつに続いて、福田会長が「60年というけれど、当時私はまだ学生だった。今やインドネシアと日本は自由、民主主義、人権、法の支配の四つを共有している。尊敬し合う関係を発展させることを願う」と述べ、乾杯の音頭を取った。
会場ではお祝いごとに使う定番料理のナシ・クニンが出され、アリフィン大使自ら取り分けた。また、インドネシアの高校生が考案した60周年のロゴマークをデザインした記念切手の発表も行われた。(小牧利寿、写真も)