【おみやげ特集】 インドネシアの恵みを紹介 年末の一時帰国に
年末年始の一時帰国に向けて、おみやげ選びに悩んでいませんか? 定番のコーヒー以外にも、フルーツ、香辛料など、インドネシアの資源は豊富。今回はこんなおみやげを選んでは?
■香辛料諸島からおしゃれなボトルで
かつて香辛料諸島として西洋諸国で名を馳せたインドネシア。十五世紀末に始まった大航海時代は、マルク諸島のナツメグ、クローブ、コショウをめぐり、西洋諸国が争奪戦を繰り広げた。
現在、スーパーに米国からの輸入品が多く出回っている中、国内ブランドの「ジャワ・スパイス」は、マルク諸島やスラウェシ島の農家と直接契約をし、香辛料やハーブを調達。シックな小型のボトルに粉末状のクローブ、ショウガ、パプリカ、チリ、コリアンダーなどを詰めて販売している。黒コショウ、白コショウは実のままミル付きケースに入っている。料理にこだわりを持つ人に喜ばれそうだ。
「ジャワ・スパイス」の商品は、アルンアルン・インドネシア(グランド・インドネシア店、スカルノハッタ空港店、バリ店)、一部のフードホール、ランチマーケットで購入可能。価格は二万ルピアから。
ほかにも、インドネシア産の香辛料を製造しているメーカーは多い。一度香辛料コーナーで産地やメーカーを確認してみては。
■ショウガで体を温めて
年末の日本は寒い冬。体を胃から温めてくれるのが、ショウガ湯だ。血行を良くする効果があるため、日本でもメディアなどで紹介されることが多い。
インドネシアでもショウガを使ったショウガ茶(テー・ジャへ)などの飲み物が市販されている。クパラ・ジョンゴット(KEPALA DJENGGOT)の「ジンジャー・ティー・3イン1」は、お茶がやや黒く、ショウガの味が強いため、刺激が強いほうが好きという人におすすめ。
一方、ヘルバドリンク(Herbadrink)の「サリ・ジャへ(Sari Jahe)」は甘くまろやか。ショウガの刺激は少しだけ残っている。
ショウガの味が苦手という人は、ショウガパウダーを紅茶やホットミルクに混ぜて飲んでみては。
ジャワでとれたジャスミンティー、バニラティーも手頃な値段で購入できる。
■辛いもの好きに「サンバル」
インドネシア庶民の家庭の台所は、赤トウガラシやトマト、ショウガ、エビのペーストなどを石臼でごりごりとすりつぶす音から始まる。各家庭が、揚げ物や魚料理に添えるトウガラシの調味料「サンバル」を作るのだ。
現在は共働きで忙しい家庭などのために、スーパーなどで瓶詰めのサンバルや、ボトル入りのサンバルソースが販売されている。
辛いものが好きという人へのおみやげにぴったりだ。
■ フルーツ大国からジャムを
フルーツ大国・インドネシアは、グアバ、ドリアンなど日本ではなじみのないフルーツが豊富だ。インドネシアからフルーツを日本に持ち込むことは禁じられているが、加工品は問題ない。
スーパーに並ぶジャムは圧倒的に豪州・米国からの輸入品が多いが、「アワニ(Awani)」は、バリ発のジャムブランドだ。同州タバナン県に工場を持つ「バリ・フルーツ・カンパニー」社が、近隣の農場でとれたマンゴー、パパイヤ、ライム、グアバ、パッションフルーツなどの果物と、ショウガなどを組み合わせ独自のジャムを作っている。無農薬栽培の果物の農家から直接買い取り、着色料、保存料、調味料を一切使わず、果物そのままの味を生かした仕上がりになっている。価格は三万八千ルピア前後。
バリのスーパーなどで販売され、ジャカルタでは、ケムチックス(パシフィック・プレイス店、クマン店)、ランチマーケット(ダルマワンサスクエア店、ポンドックインダ店)で取り扱っている。