スラマドゥ橋、真っ暗 100メートル電線窃盗
東ジャワ州スラバヤとマドゥラ島を結ぶ国内最長のスラマドゥ橋(5438メートル)の電線窃盗が続発し、街灯が消灯する影響が出ている。
地元メディアによると、スラマドゥ橋のオートバイ専用車線の柵を乗り越え、橋の側面に設置された街灯の電線を切断し、窃盗事件が多発。先月初頭に全長約60メートルが盗まれて以来、犯行も大胆になり、100メートル近くが一度に盗まれる被害も出ている。
州議会は、スラマドゥ橋の利用者から苦情が相次いでいるとして事件を問題視。マフディ議員(開発統一党)は「橋の半分は真っ暗。東ジャワのアイコンである橋を暗闇のままにしておくとはなんということだ」と州政府の無策ぶりを批判した。
同州のスカルウォ知事は、公共事業局に対し、警察に通報して電線窃盗犯を早急に突き止めるとともに、監視を強化するよう要請。補修して街灯を元の状態に戻すと強調した。
これを受け、橋周辺の地域開発を推進するスラマドゥ地区開発局と全国道路事業管理局(BBPJN)第5管区は20日、補修工事に着手。オートバイ車線からの侵入を防止するため、高さ2メートルほどの柵を設置している。