12年成長率は6.2% 政府目標に達せず 直接投資、内需が牽引も  1人当たりGDP3500ドル超

 中央統計局(BPS)は5日、2012年10〜12月期の国内総生産(GDP)を発表した。物価変動の影響を除いた実質経済成長率(GDPの伸び率)は、12年通年で6.23%を記録。1997〜98年のアジア通貨危機以降で最高となった11年の6.5%には達せず、政府目標の6.5%を下回った。民間消費が依然として成長を下支え。直接投資が大幅に増加し、けん引役となった。
 12年の名目GDP総額は8241兆9千億ルピアで、2000年価格の実質値は2618兆1千億ルピア。
 石油・ガス部門を除いた成長率は6.81%。 支出項目別の成長率は、民間消費が5.28%(構成比54.56%)、政府消費が1.25%(同8.89%)、直接投資の指標となる総固定資本形成が9.81%(同33.16%)、財・サービスの輸出が2.01%(同24.26%)、マイナス算入となる財・サービスの輸入は6.65%(同25.81%)となった。
 産業分野別の成長率は、全分野でプラスを記録。運輸・通信が9.98%、商業・ホテル・レストランが8.11%、建設が7.50%、金融・不動産、企業サービスが7.15%、電力・ガス・上水道が6.40%、製造業が5.73%、サービスが5.24%、農林水産業が3.97%、鉱業・採掘業が1.49%だった。
 GDPの地域別構成比は大きく変わらず、ジャワが57.51%、スマトラが23.91%、カリマンタンが9.03%、スラウェシが4.86%、バリとヌサトゥンガラが2.55%、マルクとパプアが2.14%。
 第4四半期の成長率は前年同期比で6.11%となり、2期連続で伸び率が縮小。前期比では在庫変動の関係でマイナス1.45%と。
 一人当たりGDPは、11年の3498.2ドル(調整済み値)から1.8%増の3562.6ドルに上昇。ルピアベースでは、前年比9.58%増の3330万ルピアとなったが、ルピアが対ドルで下落したこともあり、ドルベースでは微増にとどまった。

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